自然栽培|春菊の収穫

自分で野菜を作るようになり、暦に敏感になりました。


昼と夜の長さが同じになる春分や秋分、昼が一番長い夏至や、逆に昼が一番短くなる冬至などは知っていましたが、それが1年を季節毎に分ける二十四節気(にじゅうしせっき)で、もっと細かく分けた七十二候(しちじゅうにこう)と言う暦の分け方もあります。


自分で野菜を作るようになると、七十二候は季節毎の旬の食材や生き物の変化が分かりやすので、暦と庭の状態を見ながら植え付け時期を決めていました。


ただ、今回の春菊もそうですがなかなか上手くいかないことも多いです。


もともと我が家では一度も芽を出さなかった春菊、昨年11月1日に再チャレンジということでタネを蒔き12月に入って初めて発芽を確認出来ました。


春菊の分布図
春菊の分布図



発芽率で言うと50%位だったでしょうか。


タネを20個植えて2株しか育たなかったオクラに比べると発芽率もいいし、当時からし菜も大根もよく育っていたので、このまま冬野菜として収穫できるのかなと期待していました。


ところが本葉が1、2枚出た状態のまま成長しないで年を越し、日当たりのいい場所の方がよく芽が出ていたのに、その日当たりのいい場所から枯れた様子もなく文字通り消滅していき、一番日当たりの悪い西側にちょぼちょぼ生き残る感じになってしまいました。


我が家の西側は朝日は当たるもののブロック塀が日光を遮断するので、一番日照時間が短い場所です。


生き残ってくれたものの、そこからの成長も遅く、ようやく間引き出来るようになったのは3月に入ってからのことでした。


この頃になると更に個性が出てきて、日当たりの悪い西側の1列の中でも更に日当たりの悪いブロック塀側の春菊の方が大きくなり、ブロック塀から離れるほど育ちが悪く小さくなっていきます。


春菊は冬野菜というイメージがありましたが、ようやくというか、かろうじて収穫出来たのは本当に最近になってからのことです。




春菊には成長したら株ごと収穫する大葉春菊と、株を残して収穫するとまた脇芽から葉っぱが生えてきて、なんども収穫できる中葉春菊の2種類があり、我が家では中葉春菊を植え付けました。


上の写真は同じ日に同じ場所で撮った写真ですが、やっぱり日向の春菊の方が小さいです。


かと言って木陰の春菊も、スーパーで売っている春菊ほど大きくはなってくれませんでしたが・・・。


貴重な春菊の下葉を5〜6枚残して上の部分を切り取って収穫していきます。


一緒に生えていたミツタネツケバナのタネが弾けてプチプチ顔に当たります。


本によると、わき芽からどんどん葉っぱが生えてきて都度収穫できるはずですが、我が家の場合こんなに暖かくなっても収穫したっきり葉っぱが生えてくるのは僅かなもので、その後の収穫はハッキリ言ってイマイチです(笑)。




ようやく収穫した春菊もスーパーで売っている春菊一袋の1/3位の分量でした・・・。


さっそく湯がいておひたしで食べてみました。


採れたての春菊を食べたことはなかったのですが、食べてみると味はそのまま春菊の味そのもので、全体的に弱々しくも柔らかくてとても美味しかったです。


色々苦労して小鉢一つ分のおひたしでは割りに合わない気もしますが(笑)。


初めて作物を育ててみて、正直、土壌のことも日当たりのこともよく分からず、同じ作物を色々な場所に植えて実験してきましたが、ここまでの感想としては植え付け時期も非常に大事かなと思います。


雑草を取って耕したり肥料を入れて作物が芽を出しやすい、育ちやすい環境を人間の手で整えてあげる一般農法と違い、種子の生命力と自然の環境だけで育てる自然農法は発芽率も悪いし成長も遅いです。


昨年は七十二候を参考にして植え付け時期を決めていましたが、今年は夏野菜はちょっと遅めに気候が十分暖かくなってから、逆に冬野菜は植え付け時期を早めてまだ暖かさが残るうちに植えてみようと思います。


そう考えると5月〜10月くらいが勝負ですね。


もちろんそれで上手くいく作物もあるかもしれないし、逆に発芽率が落ちてしまう作物もあるかもしれませんが、それも勉強です。


昨年と今年の大きな違いは、我が家で採種したタネがあることです。


枝豆、オクラ、大根、からし菜、えんどう豆、等々、我が家の環境で採れた2代目のタネを植えることが出来るので、果たして初代よりも発芽率が上がってよく育つのか楽しみです。






董立ち|2020年6月4日追記



その後、数少ない我が家の生き残った春菊が董立ち(とうだち)しました・・・。


植物には「栄養成長」と「生殖成長」があって、一般に収穫して食べれらるのは植物がどんどん大きくなる栄養成長の時期で、いったん生殖成長に入ると栄養成長が止まり、自分の子孫(種子)を残す方に栄養を取られるため、葉が硬くなって食味が落ちてしまいます。


董立ちすると全ての作物が食べられなくなるわけではなく、アブラナ科の大根、カブ、からし菜等々、収穫しないで採取用に放っておくと自然に董立ちし、若い枝や蕾の部分は菜の花として美味しく食べることができます。


残念ながら春菊は食味が落ちてしまう種類ですね・・・。


色々やってみましたが、現段階の我が家の土壌には合わないようなので、今年は春菊を改めて植えずに、コボレダネ任せにしてみようと思います。




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