子供の頃、カタツムリが好きで、東京では珍しかったこともあり、梅雨の時期になると捕まえて飼ったりしてました。
虫かごにレタスを入れてあげると、ゆっくりゆっくり動き、時々ピョコンと出た目を出したり引っ込めたりする姿を見ているだけで、何時間も時間が過ぎたものです。
黄色い傘に黄色い長靴、黄色いレインコート、時々見つけるカエルやカタツムリ、水たまりに落ちる雨の水滴をしゃがんで眺めたり・・・。
子供の頃は、そんな楽しい梅雨の思い出でしたが、今年の梅雨は長かったですねー。
例年、梅雨の時期でも中休みがあって、時々日が差して晴れたりするものですが、今年の梅雨はずーと雨でした。
しかも7月中はほとんど毎日本降り・・・。
窓が開けられないので、家の中に湿気がたまり、それはもうカビがすごいことになっていました。
押入れの中、拭いても拭いてもカビの生える玄関の靴・・・。
昨年も梅雨明けが例年に比べ7月24日と遅かったですが、今年に至っては関東甲信越で梅雨明けしたのが8月1日。
本当に長い梅雨で、これほど梅雨明けが待ち遠しかったのも記憶にありません。
雨の合間合間で庭仕事をしていたのですが、確かに大きくなってきているものの、いかんせん日照不足で、葉っぱが黄緑だったり、雑草ですら「いもち病」という葉っぱにカビの生える病気にかかっています。
健康な雑草が生えないところに、健康な作物も育ちません。
雨を止めることはできないので、せめて風通しだけでもよくしようと、背が高くなりそうな雑草を短く刈ったり、作物のまわりの雑草を成長点で刈ったりしていました。
そんな中でも、昨年の掘り残しから生えてきた菊芋だけは元気です。
長雨が降ろうが、夏に乾燥しようが、何があっても我が道を行くという感じで、植えてもいないのに、何もしなくてもグングン育ちます。
相当土の養分を吸収するので、同じ場所での連作はよくないそうですが、かといって我が家の狭い庭では他に場所もないので、今年はこのまま様子を見ようと思います。
カタツムリ大発生
ようやく梅雨が明けました!
昨年は、ちょうどカメムシの繁殖期に枝豆を植えてしまい、庭にカメムシが大発生してしまったので、今年は植え付けの時期を遅らせて梅雨の直前に種まきをしました。
関連記事「梅雨前の種まき|オクラ、枝豆、バジル、ズッキーニ」
そのおかげなのか、長い梅雨だったせいか分かりませんが、8月に入った今でもほとんどカメムシが出ません。
「これは作戦通りだな・・・」
と、ホクホクしていると、なんだか葉っぱに小さい塊がたくさんついています。
なんだろうと手に取ってみてみると、小さいカタツムリでした!
今まであまり気にしてなかったというか、いたとしても気になるほどいなかったのですが、見渡すと葉っぱの表と言わず裏と言わず、ブロック塀、鉄の柵、カタツムリだらけです。
葉っぱも相当食べられていました・・・。
状況、立場が変わるとものの見方や考え方が変わることがありますが、子供の頃あんなに愛でていたカタツムリも、野菜を育てるようになった今は、大事な葉っぱを食べる害虫です。
子供の頃の思い出もあって気が引けましたが、我が家の作物を守るため目に見えるところにいるカタツムリを駆除しました。
駆除といっても薬を撒くわけではなく、ただ取って土に埋めるだけですが・・・。
自分で作物を作り始めてから初めて気づきましたが、農業とは難しいものです。
とくに人の手をなるべくかけない自然栽培は天気に頼りきりで、その天気、気候も見事なくらい毎年違います。
植え付けの時期を遅らせてカメムシ問題を解決しても、予想もつかなかった長い梅雨で昨年はなかったカタツムリが大発生したり、今年は解決したように見えるカメムシ問題も、もしかしたら長雨だったおかげでカメムシが少なかったのかもしれないし、今年上手くいったことが来年も上手くいくとは限りません。
その土地、土壌、気候と付き合いながら色々な作物を植えてみて、失敗や成功の体験を積み重ねながら、自分なりの引き出しを増やしていくしかないのかもしれません。
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