自然栽培1年目を振り返って・・・

自然栽培2年目の春です。


昨年は前の年に植えたカブ、小松菜、二十日大根が、植えた時期を間違ったのか、実を付けることなく一斉にとう立ちしたした状態からのスタートでした。


ちなみに菜の花は一種類ではなく、一般にとう立ちしたアブラナ科野菜の花、あるいはつぼみなので、我が家でも昨春はとう立ちしたカブ、小松菜、二十日大根の柔らかい部分を菜の花としてお浸しで食べました。


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色々な本を読んで私が理解した自然栽培は、

  • 無肥料、無農薬、水もあげないし耕さない、自然の状態、自然の力を借りながら野菜を育てる

  • 雑草を抜かず、成長点で刈って葉っぱを緑肥に、根っこを土の養分にするため土の中に残す

  • 余分な栄養を与えないと害虫が寄ってこないし、健康的な美味しい野菜が採れる


でした。


昨年の春は「これぞ自然栽培!」と、それはもう張り切って家庭菜園全体の雑草を刈って緑肥にしたものです。




本で読むのと実際やってみることの間にはギャップがあるものです。


雑草の葉っぱの部分を土に被せたばかりの頃はまだ青々として、いかにも土の栄養になっているように見えたのですが、枯れてかさが減ると土がむき出しになって、暑い夏が来ると砂漠のようになってしまいました。


「ここにタネを植えよう!」


と、特に念入りに刈った一番日当たりのいい家庭菜園の真ん中が、土がむき出しになって乾燥してしまい、穏やかな春の雑草を刈ってしまったせいか繁殖力が強く背の高い夏草が生えてきて、せっかく植えたタネが芽を出さなかったり、芽が出ても成長しませんでした。


ところが、塀の近くで日当たりも悪く、期待してなかったのでほとんど雑草を刈っていなかった場所の野菜の発育がいい・・・。


上の写真のツルムラサキは、同じ日に植えて同じ日に撮った写真ですが、同じ作物と思えないくらい成長が違いました。


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肥料と害虫の関係も少しだけ実感できました。


引っ越してきた最初の年は、耕して肥料も入れた無農薬有機栽培を目指していたのですが、2年目の昨年から肥料を入れていません。


初年度の枝豆にはカメムシが大発生してしまい、昨年は肥料を入れていないので本に書いてある通りなら、カメムシが出ないか、あるいは少しは数が減ってくれるのを期待していました。


実際に枝豆を植えてみると、前の年に肥料を入れた場所の枝豆の方が倍くらいの大きさに育つし、実付きもよかったです。


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ただ、美味しそうに実った枝豆にはカメムシが付きましたねー。


逆に一度も肥料を入れていない場所の、細々とした枝豆にはあまりカメムシはつきませんでした。


カメムシもグルメなのかもしれません・・・。


うまくいかなかったことも多かったですが、自然栽培初年度で一番やっててよかったと実感できたのは大根でした。


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普通に栽培した大根の葉っぱの形、色とは全く違うし、収穫していつまでたっても葉っぱも大根の部分もシャキッとしていて、「これぞ自然栽培の大根!」と感動しました。


自分で採種して、我が家の庭の環境に適応した野菜を育てていきたいと、固定種を植えていますが、今のところ採種できているのは枝豆、菊芋、オクラだけです。


大根、からし菜も採種用に残してあるので、もしかしたら5月くらいに採種できるかもしれません。


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雑草と土壌



上の写真は、我が家の庭に生えている雑草ですが、自然栽培の場合、その場に生えている雑草の種類で土壌の状態を判断して植え付ける作物を選ぶところに醍醐味があります。


やせ地、普通地、肥沃地の下に「荒地」というセイタカアワダチソウやススキの生えている土地があるのですが、我が家の庭にはさすがに生えていません。


それぞれの土壌に適していると言われている作物をざっと挙げてみると、

  • やせ地
    サツマイモ、枝豆、ライ麦、大麦等

  • 普通地
    人参、大根、ニラ、ワケギ、ミニトマト等

  • 肥沃地
    玉ねぎ、ニンニク、大玉トマト、キャベツ、白菜等、ほとんどの野菜が無肥料でも育つと言われていて、私の憧れです(笑)


色々な自然栽培の本を読んでいると、だいたいこのようなことが書いてあるのですが、実際にはこんなにくっきりはっきり分かれていません。


我が家の庭では場所によってやせ地の雑草が生えてるところもあるし、肥沃地の雑草が生えているところもあります。


一番困るのが、肥えて欲しいところが肥えてくれるとは限らないことです。




ハコベは肥沃地に生える憧れの雑草なのですが、一番生えて欲しい家庭菜園には1本も生えず、家の庇の下の、ほとんど陽が当たらない砂利道にだけチョロンと生えています。


3月初旬現在、我が家の家庭菜園の雑草の分布を観察してみると、真ん中の日当たりがよくタネを植えたい箇所は何も生えてないか、生えていてもやせ地の雑草と普通地の雑草、逆に塀際で日当たりの悪い場所、ちょうど家庭菜園の外周を囲うようにちらほらと普通地と肥沃地の雑草が生えています。


雑草で土壌の状態を見極めて植える作物を決めると言っても、場所によって生えている雑草がバラバラなので一筋縄ではいきません・・・。






日当たりが良ければいいわけではない?



なんどもチャレンジして発芽しなかった春菊ですが、植え付けた後、土を踏みつけて昨年末ようやく発芽してくれました。


春菊は発芽だけで精一杯で、日当たりに関係なく大きくならないし、消えてしまったりしました。


最近ようやく大きくなってきましたが、数少ない生き残った春菊を観察すると、日当たりの悪い木陰の春菊の方が育ちがいいです。


家庭菜園の真ん中に、採種用の巨大化したからし菜がいるのですが、ほとんど雑草が生えていない中、からし菜の葉っぱの影になる部分だけ影の形に、普通地に生えるカタバミが生えています。




肥えた土壌、痩せた土壌、違いは土の中に含まれる養分、健康的な微生物、水分等々、色々な要素があると思いますが、我が家の土質は非常に水はけがよく水持ちがよくない上に、角地なので日当たりいいです。


日陰を好んで雑草が生えることを考えると、植物が生育する環境としては日当たりが良すぎ、乾燥しすぎているようです。


乾燥していて土地がやせていてもよく育つと言われる大根は、確かに発芽率もよく成果を上げてくれましたが、同じ地下茎でも、比較的肥沃な土壌を好む人参は発芽はしたものの、小さいまま育ちませんでした。


土壌にあった作物を選ぶのは本当に大事なことですが、肥料も入れない、耕さない自然栽培の場合、土壌の質が均一でないところが難しいところです。


素人的に畑というと、理路整然と作物が植えられ育っているイメージがありましたが、極端な話、たった1平米の中でも雑草の種類が違う、つまり土質が変わってくるので、もっと局所的に場所を選んで植え付けをする必要があるかもしれません。


昨年末、土壌改良のためにコンパニオンプラントで植えた絹さやとライ麦もしっかり芽を出し、すくすくと育ってきました。


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土壌改良の成果かはわかりませんが、絹さやとライ麦の列の間に肥沃地に生えると言われている、ヒメオドリコソウが生えてきました。


素人目で考えると、日当たりや根の広がり具合が心配で、あまり密集して作物を育てたくはなかったのですが、自然栽培の雑草から見る地層学によると、この狭い場所が肥えてるようなので、昨年失敗した人参と、人参と相性がいいと言われている大根を植えてみます。


大根は我が家の土でも育てやすいし、美味しいので早く植えたかったというのが本音でもあります(笑)。






人参と大根の植え付け



今回選んだタネは、「黒田五寸人参」と「時なし大根」という品種を選びました。


昨春は全部の雑草を成長点から刈りましたが、2年目の今年は、タネを植えるとこだけ最少限度の雑草だけ刈って植え付けていきます。


気持ち的には雑草の生えている場所をお借りして、日当たりや乾燥、その他の自然環境から守ってもらう感じです。




人参は好光性種子で光を好んで発芽する種類なので、土の表面を削る程度で、土を薄く被せます。


逆に大根は嫌光性種子なので、30cm間隔で穴を掘って植えました。


最後に種子と土がよく密着して発芽率が高まるよう、よく踏んで草マルチを被せて終了です。


自然栽培1年目は、自分の植えたい場所に植えていましたが、2年目の今年は、庭の土に耳を傾けるというか、どの場所にどの種類の雑草が生えているか観察しながら品種を選んで植え付けていきたいと思います。


このやり方だと家庭菜園の真ん中は空っぽで、日当たりの悪いブロック塀の近くばかりになってしまいそうですが、まず良質な雑草が生えてくれる環境を整えていければと思います。


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ABOUTこの記事をかいた人

風々工房(ぷぷこうぼう) 東京出身のププ(嫁)、山形出身の旦那夫婦でインスタ漫画を描いています。 借金のあったププ母の介護、非正規雇用など色々乗り越えて、2018年に秦野市に移住しました。 社会の歯車から離れて、はたして生きていけるのか実験中です(笑)。 もしよろしければ、これまでのストーリーのインスタ漫画もご覧ください。