先日、ついに春菊の芽が出ました!
玉ねぎもそうでしたが、普段スーパーで購入している野菜達も、いざ自分で育ててみると育たないどころか芽を出してくれないこともよくある話で、春菊も2年越しでようやく芽が出ました。
庭で土いじりをしていると近所の農家さんが話しかけてくれて、おかげさまで師匠がたくさんできたのですが、みなさん仰るのは、
「土が酸性だから、アルカリ性の石灰を撒いて土を中和させないと作物は育たないよ」
というアドバイスでした。
こちらに引っ越すまで畑を直接見る機会がなかったのですが、確かに春先になるとどこの畑でも石灰を撒いているようです。
旦那の考え方は、農薬を使わないけど肥料でも石灰でも入れ、人の手で土壌を作ってなるべく多く収穫できる「有機栽培」で、無肥料、無農薬で自然の力で土作りしたい私と意見が別れました。
「なんとか私の方法で春菊を収穫して旦那をギャフンと言わせてみたい・・・」
私にとって春菊は大きな壁というか、目標でもあり、土作りの勉強のきっかけにもなりました。
日本の土壌は基本的に酸性?
土が酸性と言われても、自分で野菜を育てて見るまで考えてみたこともなかったし、あまり身近な言葉でもありません。
中学生の頃、社会科の授業で「ドイツでは大気汚染で酸性雨が降って森林が枯れてしまった」と教わった記憶がうっすらとあるくらいでした。
我が家の土も「東京とかの排気ガスで酸性雨が降るから酸性なのかな・・・」と、心配して調べてみると、日本の場合は酸性雨と関係なく、雨が降るだけで土の中にもともと自然に含まれているアルカリ(石灰)が流されてしまい、酸性の土壌になるそうです。
ということは、日本の土壌は基本的に酸性なのでしょうか・・・。
石灰はもともと自然に土に含まれている成分で、洗い流されてしまった石灰を補うために人の手で石灰を撒いて、作物が育つレベルまで中和させるとのこと。
なるほど、だから石灰を撒くのですね・・・。
ただ、私の挑戦している自然栽培は即効性のある石灰を撒いてしまうと、土壌の生態系やミネラルのバランスが崩れてしまうので、土壌の状態が悪いなら悪いなりに、良いなら良いなりに、今そこに生えている雑草を生かした土作りを目指しています。
例えば、我が家の庭には酸性地によく生えるという、スギナがたくさん生えているのですが、スギナはカルシウム分(アルカリ性)が豊富で、枯れて土に還ることでカルシウムを補給してくれるそうです。
そう言えばスギナ茶って、健康茶でありますものね。
スギナと言い、セイタカアワダチソウと言い、雑草は侮れません(笑)。
春先からせっせと雑草を刈って緑肥作りをし、昨年はホームセンターでなんの知識もないまま購入した春菊のタネで失敗しましたが、今年はしっかり勉強して育てやすい固定種の「中葉春菊」のタネを購入して万全の準備をして9月の初めに春菊を植えてみました。
しかしそれでも全く芽を出しませんでした・・・。
踏んでみたら芽が出た!

何事もやってみないと分からないことはよくある話で、近所の農家の方から、
「種を植えた後に上から踏んであげると、土と種が密着して発芽率が上がるよ」
と、教えて頂き、日当たりの実験も兼ねて東京農大の学生さんに頂いたイタリアンパセリとラディッシュを一緒に植え直してみたのが11月のことです。
体重をかけたら種が潰れてしまうんじゃないかと、心配半分、期待半分で踏んで見ましたが、先日、無事芽を出しました!
どうやら土壌の改善だけではなく、種の植え方でも発芽率が変わってくるようです。
成長具合を見てみると、ラディッシュは日当たりに関係なく元気ですが、春菊は日当たりがいい方が発育がいいです。
残念ながらイタリアンパセリはほとんど芽を出しませんでしたが、我が家の痩せた土地でも大根はよく育ったので、大根やラディッシュなどの根菜は我が家の土壌とは相性が良さそうです。
しかしせっかく芽を出してからというもの、ここ最近どんどん冷え込んで朝方霜が降りるようになってきてしまいました・・・。
おかげで芽が出てからほとんど大きくなっていませんが、なんとか今のところ枯れずに生き残っています。
年明けには「自分で収穫した春菊で鍋をする」という夢を叶えてみたいです。
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