毎年言っているような気がしてならないのですが、今年(2023年)の夏も平年よりも暑いとのこと。
このままどんどん暑くなって、
「あの頃は涼しかった」
なんて振り返る時が来てしまうのでしょうか・・・。
暑さの感覚が全然違うような気がします。
子供の頃は部活動で、水も飲まないで外を駆けずり回ってたなんて信じられません。
喉が渇いている渇いてないに関係なく、意識的にこまめに水分を補給しないと命に関わる暑さです。
これだけ暑いとただ生活しているだけで体力を消耗してしまうので、睡眠、栄養を春秋の過ごしやすい時期よりも取るべきなのですが、まあ夜は寝苦しいし、食欲はなくなるし、いわゆる夏バテになってしまい、暑くて疲れているはずなのにますます寝れないし、なにも食べたくなくなるという悪循環に陥りがちになります。
私たちも普段は普通に飲めるお味噌汁も熱いと喉を通らず、本当はお肉や魚を食べて栄養をつけたいのですが、脂っこいものを見ただけで食欲が薄れ、かろうじて食べれるのが冷やした野菜やお新香だけ・・・。
以前にブログで紹介したように、色々と工夫してそうめんを食べているのですが、タンパク質を補給しようと一緒に食べるサバ缶もなんだかモソモソして喉を通らず、新たなそうめんの食べ方を模索していました。
おそらく年齢を重ねると生活習慣も1日の運動量も変わるので、体が必要としている栄養素やカロリーの量も変わるものだと思います。
子供の頃好きだったけど今は食べれないもの、子供の頃嫌いだったけど今は好きなものってありますよね。
私たちの場合、あんなに好き位だったブリカマの塩焼きが、最近は脂がのりすぎていてせっかく買っても食べきれなくなったり、私はハンバーグをデミグラスソースで食べれますが、嫁は大根おろしを乗せないと食べれなくなりました・・・。
よくよく考えるとこの大根おろし、焼き魚の付け合わせ(薬味?)等でよく使いますが、考えてみれば大根自体デンプンを分解するアミラーゼ、脂肪を分解するリパーゼ等々、消化酵素を多く含んでいるので、もしかしたらいつも胃もたれ、胸焼けを感じる夏バテ状態の体をリセットしてくれるのではないかと、大根おろしメインのそうめんのつけ汁を作ることにしました。
条件としては、
- ・水分は大根おろしだけ
- ・冷蔵庫にある材料で作る
- ・暑くて台所に立ちたくないので、そうめんを茹でるお湯を沸騰させている間に作れること
の3つです。
おろしそうめんの作り方
冷蔵庫を開けてみて、今回使えそうな材料として選んだのは、
- 大根:半分
- 舞茸
- ナス
- 納豆
- 身欠きニシン
あとはそうめんと、調味料としてめんつゆとお醤油くらいでしょうか。
まずはそうめんを茹でるお湯を沸かし、一番時間がかかりそうな身欠きニシンをコンロで焼き始めます。
暑い中、ここが一番面倒なところですが、大根を半分磨り下ろします。
おろし器の先端をボール等の容器に固定させると力が入りやすので、女性でも磨り下ろしやすいです。
磨り終わったら軽く絞ります。
大根に含まれている消化酵素は加熱に弱いので、なるべく生の大根おろし汁を大根おろし側に残すようにします。
絞った大根のおろし汁に麺つゆ大さじ2、私たちの場合は麺つゆの甘さが苦手なのでお醤油大さじ1を加え、舞茸を食べやすい大きさにちぎって炊いていきます。
時々身欠きニシンの焼き加減を見ながら、舞茸から出たアクを取り、弱火でコトコトと炊いていきます。
大根のおろし汁だけでは水分が足りなかったかなと心配しましたが、思ったより舞茸からも水分が出て程よい感じに色づきました。
そうめんを沸かすお湯が湧いたので、そうめんを入れて先ほどの大根おろしの上に炊き上がった舞茸をトッピングします。
そうめんが鍋底にくっつかないように、時々そうめんをかき混ぜながら納豆をこねてトッピングします。
この赤いパッケージの「酒田納豆」は山形で納豆といえばこれというくらいポピュラーな納豆で、私も酒田納豆で育ちました。
まさか神奈川県秦野市のスーパーで売っているとは思わなかったので、見つけた時はテンションが上がりましたね(笑)。
本当に30年、40年ぶりくらいの勢いです。
酒田納豆は他の納豆に比べてちょっと高いですが、中粒の国産大豆を使用していて、家族で1パックで足りるくらい分量も多いのでお勧めです。
ナスを下ごしらえしてる間にそうめんが茹であがったのでザルに取り、触れる温度になるまで流水で流しておいて、その間にナスを素揚げにしていきます。
素揚げにしてる間にそうめんをジャブジャブ洗ってぬめりを取り、そうめんを盛り付けたら揚がったナスを大根おろしにトッピングします。
最後に身欠きニシンをのせ、舞茸を炊いた煮汁をかければ完成です。
ニシン蕎麦というお蕎麦がありますが、思いのほかニシンと麺つゆは合いますね。
ナスはスポンジのように油を吸うので、普段は油で揚げるのを避けていますが、さすがに大根おろしたっぷりというか、水分は大根おろしだけなので油のくどさを感じません。
トロッと甘いです。
そうめんをつけて食べてみると、舞茸のいいダシが出ています。
大根おろしの絞り汁でキノコを炊くのはダシの意味でもいいかもしれません。
色々トッピングしてゴチャゴチャしているように見えますが、全体的に大根おろしがサッパリとまとめてくれるので、食欲がなくても完食できました。
食後も変な胃もたれもしません。
今回は冷蔵庫に色々あったということもあり、トッピングを豪華にしていますが、基本的に大根おろしを大量に磨り下ろして麺つゆをかけるだけでも十分いけます。
麺つゆを入れすぎるとしょっぱくなって最後に残った大根おろしを食べるのが難しくなるので、最初は塩分を薄めにして、そうめんを食べながらお醤油や麺つゆを足して塩分を調整するのがコツです。
トッピングに関しては冷蔵庫にあるものなんでもいいです。
豚バラを豚シャブにしてトッピングしても大根おろしなので胃にもたれないし、シャケがあればシャケでもいいし、極端な話何もなくてもいいのですが、栄養面を考えると何かタンパク質があったほうがいいかもしれません。
あとは夏野菜を食べると体を涼しくする効果があるので、キュウリ、ナス、シシトウ等々、何か夏野菜を一緒に食べたいところです。
今年は(今年も?)9月以降も残暑というには暑すぎる毎日が続きそうですが、できることなら色々と工夫して、楽しみながら乗り切っていきたいなと思います。
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