先日朝ドラを見ていたら、じゃがバターを家族で食べるシーンがあって、どうしてもじゃがバターが食べたくなりました。
見た方なら分かると思いますが、あれ美味しそうでしたよねー(笑)。
なんて言うんでしょう、自分で作ったバターで食べたくなってしまいました。
私は以前、あまりにもバターが高いので、ペットボトルを振って自分で作ってみたことがあるのですが、当時の私は乳脂肪分何パーセントとか知識がなかったので、振っても振っても固まらず、えらい苦労をした覚えがあります。
先にお断りしなければなりませんが、今までの「自分で作ってみたシリーズ」は、「少々手間がかかっても自分で作れば安いし美味しい」というのがテーマでしたが、この手作りバターに関しては手間の割に安く出来ません。
コストと手間だけ見ると、「普通にバターを買った方が楽でいいのでは」という結論になってしまいますが、「自分の手で作る楽しさ」、「若干安くなる可能性はある」ということでレポートしたいと思います。
まず市販のバターの価格と、手作りバターのコストを比較してみます。
市販のバターは、あくまでも私達の最寄りのスーパーでの調べですが(全て税抜き価格です)、例えば雪印のバターは200g、420円。そのスーパーのプライベートブランドのバターだと150g、298円でした。
手作りバターは生クリームを材料にして作るのですが、私たちが今回選んだのは乳脂肪分42%、200ml、358円の生クリームです。
それを二つ使い、私が慣れないハンドブレンダーで大量にこぼしてしまったこともあり、作れたバターは151gでした。
こぼしていなければ170gはいってたのになーと思うと悔しいです。
それでも正規の値段では市販のバターに敵いませんね・・・。
生クリームは生ものなので奇跡的に大量に半額になる時があるので、私達はそう言う時にまとめ買いをしています。
半額で生クリームを買ったとして、ようやくどっこいどっこいか、やや不利な感じでしょうか。
バターも賞味期限の関係で当然安くなる時がありますが、生クリームの方が賞味期限が短いので半額になるチャンスは高いです。
それでもやっとどっこいどっこいですが・・・。
無塩バターはなぜか高いので、自分で作った方がちょっとお得かもしれません。
ここまで読んでみて、「そんな割に合わないことやだな」と言う方もいらっしゃると思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです(笑)。
手作りバターの作り方
作り方は純正生クリームを攪拌するだけなのですが、それだけでは記事にならないので、生クリームの選び方、今回初めて使ってみたハンドブレンダーの使いこごち等レポートしていきます。
私は今月誕生日なのですが、前々から「ハンドブレンダー」に興味がありました。
ハンドミキサーではなくてハンドブレンダーというところがミソです(笑)。
どちらも我が家にとっては贅沢品ですが、かき混ぜることしかできないハンドミキサーよりも、色々汎用性がありそうなハンドブレンダーに魅力を感じていました。
我が家には義母の形見のミキサーがあるのですが、いまいち固形物に弱くて、よく止まります。
例えば先日漫画にした「フキノトウのジェノベーゼ」ですが、包丁を入れるとすぐに色が変わってしまうので、ほとんど丸のままフキノトウとオリーブオイルをミキサーにかけたのですが、すぐに止まってしまうので、えらい苦労しました。
あと、嫁の好きなレアチーズケーキをたまに作るのですが、生クリームをそのまま入れると重くなるので、我が家ではホイップしてから入れます。
四十肩が痛くてミキサーでホイップしたことがあるのですが、刃の奥のクリームがうまく取りきれず、悔しい思いをしました。
ただ、ハンドブレンダー、そこまで必要じゃないんですよね。
あくまで贅沢品かなーと諦めてましたが、今回朝ドラで美味しそうにじゃがバターを食べてるのを見て、「ハンドブレンダーがあればバターも手軽に作れるかも」と思い、「5千円未満なら」と言う嫁のお許しを頂き、誕生日のプレゼントに買ってもらいました(笑)。
ちなみに私が買ってもらったのはこの商品です。
まず、生クリームの選び方ですが、下の写真の「成分比較」にもありますが、「乳化剤」や、「安定剤」の入っていない原材料が「クリーム」のみのものを選びます。
乳脂肪分が低いと固まりにくいし、作れるバターも少なくなりますので、できれば乳脂肪分が40%以上のものがいいでしょう。
今回は残念ながら記事に間に合わなかったので、全部を「半額」で揃えることはできませんでしたが、バター用に乳脂肪分42%の生クリームを2つ、レアチーズケーキ用に乳脂肪分35%のものを1つ購入しました。
ハンドブレンダーセットは色々入ってますが、今回使うのは本体と泡立て器です。
電源コードが思ったより短かったのでタコ足配線に繋ぎました。
さて、マニュアルを読むのが苦手な私は、普段の要領でボールに生クリームを入れてハンドミキサーをかけたのですが、鬼のように飛び散ります!
慌てて違うボタンを押したらターボのボタンだったらしく、命の生クリームを大量にこぼしてしまいました・・・。
嫁がハンドブレンダーのセットを確認すると、プロテインシェイカーのようなプラスチックの筒があります。
私は、「プラスチックなので、なんか心配だな」と、あえてステンレス製のボールを使ったのですが、どうやら付属の容器を使うのが正解だったようです。
嫁が仕切り直して付属の容器でやってみると、なるほど口が狭いので飛び散りません。
旦那の面目丸つぶれです(笑)。
うまくかき混ぜられるようになったものの、入れた生クリームの分量が容器の大きさに対して多すぎるのか(生クリーム2つ分400ml)、なかなか変化がおきません。
疲れてしまった嫁に代わって私が根気よくかき混ぜていると、8分後くらいでしょうか、だんだんホイップクリーム状になってきました。
今までホイップクリームしか作ったことがなかったので、ここからは未知の領域です。
ホイップクリームをかき混ぜていると、だんだんバターの様に色が黄色くなってきました。
ここからは早かったですねー。
カッテージチーズのようにツブツブになってきたと思ったら、「シュンッ」と縮んでミキサーが回らなくなりました。
恐る恐る容器からミキサーを持ち上げてみると、バターがゴッソリとミキサーにくっついています!
よく水気を切らないと日持ちがしないので、クッキンペーパーを二重にして出来上がったバターを包み「キュッ」と絞ります。
水気を切ったバターを計ってみると、151gでした。
私が生クリームをこぼさなければ、もうちょっと出来たのにと思うと残念です・・・。
早速ふかしたての新ジャガと頂きました!皮はついたままです!
苦労して作ったバター、と言っても時間にして15分、20分くらいでしたが、第一印象は「立派なバター」です。
ほくほくのジャガイモを口の中でモグモグしていると、鼻からミルクの香りが抜けていきます。これが朝ドラで言っていた「バターは乳臭い」と言うことでしょうか。
市販のバターに比べて鮮度が違うので、香りもそうですが、舌触りもあっさりしていてキレがいいです。結構食べたのですが、胸焼けもしません。あと柔らかいです。
「これは出来立てで室温だから柔らかいのかな?」と、一晩冷蔵庫で冷やしたバターも食べてみましたが、マーガリンに比べれば固いものの、やっぱり柔らかでした。
市販のバターを基準にすると、手作りバターは「新鮮なバタークリーム」と言った感じで、生クリームが半額の時に我が家のレシピに入れてもいいと思いました。
ムニエルとか、キノコのバター焼きとかにも使ってみたいですね。
追記です。
「どのくらい日持ちしますか?」と質問を頂いて、調べてみました。
ドラマのじゃがバターを食べたいだけで作ってみたので、日持ちのことまで考えていなかったんですね(笑)。
手作りバターは、酸化防止剤が入っていない100%ミルクなので、冷蔵で三日くらい、できればその日のうちに食べるのが一番美味しい食べ方のようです。後は1回使う分くらいづつ小分けして冷凍で保存する方法もあるみたいです。
お塩を入れたり、水分をよく切るのもコツのようです。
「冷蔵で三日って、なんて短いんだろう」とビックリというか、がっかりしましたが、市販の保存料の入っていないバターも開封前は半年、開封後は2週間くらいが賞味期限のようです。
全然考えたことがありませんでした(笑)。
我が家では半年くらい前に買ったバターを普通に使ったりしています(笑)。
色々勉強になりました。
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