昨年2018年は、明治元年から数えて150年の年でした。
150年前まで江戸時代・・・。
時代劇を見るとかけ離れた時代に思えますが、こと「時間」で考えると、昭和生まれの私にはそんなに昔には思えません。
子供の頃は考えても見ませんでしたが、昭和世代の私たちの祖父母の世代では、江戸時代生まれ、あるいは江戸時代生まれの方を直接知ってらっしゃる方が、ざらにいらっしゃったのではないでしょうか。
今年は新元号になって、これから生まれる子供たちが成人する頃には、「昭和」という時代も私達にとっての大正、明治のような感覚になるのでしょう。
それはそれで複雑な心境です(笑)。
私は、「竜馬がゆく」が大好きなのですが、司馬遼太郎先生が執筆する際、取材に訪れた高知県で、「龍馬さんに子供の頃に抱っこをしてもらったことがある」という、おばあちゃんに出会った逸話があるそうです。
ロマンがありますよね。
ほんの150年前までの日本では、税金(年貢)もお米、お侍さんの給与もお米だった・・・。
独断で言ってしまいますが、日本人ほどお米に特別な思いがある国はないでしょう。
昨今、世界中で日本食がもてはやされていますが、結局のところ日本の真の食文化は、「ご飯に合うかどうか」に集約されると思います。
豚の生姜焼き、塩シャケ、焼いた身欠きニシン、梅干し、塩辛に昆布の佃煮・・・。
キリがありませんが、そういうご飯のお供が大好きです。
私は4年ほどオーストラリアに留学していたのですが、帰国して初めて食べたご飯がセブンイレブンのお弁当でした。
それはもう泣けるくらいご飯が美味しかった記憶があります。
オーストラリアでは「サンライス」という、比較的日本米に形が似ているお米を買って、自分で炊いていたのですが、久しぶりに食べた日本のお米は、たとえコンビニのお弁当のお米とは言え、比較にならないくらい美味しかったです。
さてさて、今回はそんな私の大好物、ご飯のお供の「ふき味噌」です。
私、重度の花粉症なのですが、嫁情報によると、ふきのとうに含まれているフキノール酸という成分が花粉症に効くとのこと。
「フキノール」というネーミングが安易すぎるのではないかとネットで調べてみると、確かに花粉症に効くみたいです。
それ以来、私たちは朝のランニング、散歩に行くたびにふきのとうを探しています。
ふきのとうは、最初の一つ目さえ見つけてしまえば群生しているので、次から次へと見つかるのですが、一度とってしまうとこの春はそれっきりです。
そんなにポイポイ生えるものでもないようです。
そんな中、先日、奇跡のような場所を山の上で見つけました。
その一角は写真のようにふきのとうが生えまくっていました。
こんなことってあるんでしょうか?
というより、ふきのとうってこんなに生えるものなのかと、我が目を疑いました。
こういう時、見つけるのは大体私なのですが、嫁が嬉々として収穫するので、私は嫁が採っているのを見守ることにしています。
「手柄を独り占めにしない」というのが人間関係をうまくいかせる秘訣ではないでしょうか(笑)。
それにしても、あれほど田舎暮らしを嫌がっていた嫁が、嬉しそうにふきのとうを採っているのを見てると、私も嬉しくなります。
もちろん全部は採らずに、自分たちの食べる分量だけ採りました。
「ふき味噌のレシピ」で検索すると色々出てくる通り、作り方はいたってシンプルです。
要はお味噌を日本酒かみりんでのばし、生、あるいは炒めたふきのとうと混ぜて一緒に練れば完成です。
お好みで砂糖を入れることもあるでしょう。
お味噌の分量ですが、すぐ食べ切るなら少なくしてもいいでしょうし、大量に作って保存食にするなら多めの方がいいでしょう。
我が家の体験では、お味噌を少なくするとカビやすいです。
今回、私たちが用意した材料は、
• ふきのとう 約400g
• お味噌 約180g
• 梅酒 コップ1杯 約100g
• ふきのとうを炒めるラード 適量
ふきのとうという植物は非常にデリケートで、包丁を入れたそばから酸化して茶色く変色していきます。
刻んでから合わせ味噌を作ると、その間にも酸化が進んでしまうので、あらかじめ合わせ味噌を作っておきましょう。
普段は日本酒を使っているのですが、あいにく今回は日本酒を切らしていたので、嫁の作った自家製梅酒を使いました。
この辺はルールはないです。家にあるもの、自分の居心地のいいものでお味噌をのばせば大丈夫です。
洗い方の容量ですが、ブロッコリーのように蕾の部分を水にシュポシュポ上下させて、汚れを落としてから全体をザブザブ洗います。
ふきのとうは、大半が野生のものだと思うので、ゴミや虫、時にはナメクジが付いていることもあるので、丁寧に1個1個確認します。
ここからはスピードが勝負です。手早く刻んで、油を敷いたフライパンで程よく炒めて、先ほど作った合わせ味噌を入れて練ります。
本当に包丁を入れるとすぐに酸化するので、刻んだらすぐ炒めましょう。
作りたての、まだ温かいうちに頂きました。
ほろ苦さというか、何しろとれとれで作ったので、春の香りがいいです。ご飯がすすみますね(笑)。
私の場合、実際ふきのとうをたくさん食べても、花粉症にそんなに劇的な効果はありません。
でも、まあ花粉症を抜きにしても春の自然の恵みです。
ありがたいことです。
皆さんも、もし良かったら春の味覚はいかがでしょうか?
ここからちょっと番外編。
この日は久しぶりに天気が良かったので小田原に行きました。
私たちがそもそも秦野市に引っ越した理由は、亡き義母が小田原が好きだったからなのですが、考えてみると引っ越してから、電車で行ったことがほとんどありません。
この日は引っ越してから初めて電車で行ってみました。
私たちが小田原に行くと必ずお邪魔するのが、こちらの「魚國商店」さんです。小田原漁港で水揚げされた魚介類が中心の魚屋さんです。
魚國商店では、お願いすれば貝類をその場で剥いてくれて店頭で食べられます。
隣にドンキホーテがあるのですが、私たちはそこで買ったビールを片手に、その時その時の旬の食材を食べさせて頂くのが小田原の楽しみです。
この日は牡蠣とホヤを剥いてもらいました。私は生まれは仙台なので、ホヤが好きです。この日のホヤは剥いてみると中身がちょっと小さかったですが、牡蠣は美味しかったですねー。
剥きたてならではのフルーティーさを堪能しました。
この時期、花粉症が辛いですが、冬が終わり春が来て、悪いことばっかりではないですね。
いいことの中に悪いこともあるし、悪いことの中にいいこともあるし、人生はそんなものかもしれません。
花粉辛いですね・・・
南足柄の山は、杉林があるのでやばいですw
山から黄色の煙が広範囲でモクモク出てたので、山火事!?と思いましたが、全て花粉でした・・・
数分窓を開けただけで床が花粉でザラザラになりますよ・・・
ふきのとう・・・
何回食べても苦手です・・・
天ぷらのイメージでしたけど、他にもあるんでるね〜!
小田原の魚屋さん、向かいにある甘味喫茶岡西さんのおはぎがめちゃめちゃ美味しいんですよ〜!!
小田原行くと必ず買いますw
駅から左の方に行くと、守谷って名前のパン屋さんがあります!
そこの甘食、あんドーナツも凄く美味しいです(^^)
私たちは、ふきのとうは大好きですが、甘いものが苦手です。
たまに甘いものが欲しくなることが不思議とあるのですが、それ以外はほとんど食べないですねー。
人それぞれ好き嫌いがあって、面白いですよね(笑)。