収穫ゼロだったズッキーニ・・・
今年は「自分で採った野菜でパスタを食べたい!」と言う計画のもと、夏野菜として中玉の「フランムトマト」という品種と、ズッキーニを植えました。
ところがズッキーニはまさかの収穫ゼロ・・・。
本当は日本で栽培された国内採種のタネを買いたかったのですが、購入するタイミングを逃してしまい、EU(ヨーロッパ産)の「ブラックビューティーズッキーニ」と言う有機種子を6月初めに植えました。
EUの有機種子はタイム、ラベンダー、セージ等々、主にハーブ系を試したことがあるのですが、我が家の土壌と相性が悪いのか発芽もしなかったので心配していましたが、ズッキーニはしっかり8割くらい発芽しスクスク成長してくれました。
梅雨前くらいからおしべの花が咲き出し、このまま上手くいけば豊作かなとグフグフしていたら、梅雨が明けて8月に入るとウリハムシと言う害虫が大発生・・・。
葉っぱが食べられてカピカピになってしまいましたが、ウリハムシが嫌がるネギ類のラッキョウを植えたところ、劇的にウリハムシが減りました。
「これで順調に収穫できるかな」と、毎朝花の咲き具合をチェックしていたのですが、雄しべの花が咲いても、肝心の雌しべの花が咲きません。
確かに雌しべはあるし、蕾も膨らんでいるように見えるのですが、一度も肝心の実をつけてくれる雌しべの花が咲くことなく、残念ながらシーズンを終えてしまいました・・・。
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トマトもちょっと残念・・・
私たちが選んだトマトはフランスのフランムトマトという品種で、大きさは中玉、赤くならずオレンジ色になる実は生で食べても加熱しても美味しいということで選びました。
トマトは通常、2月〜3月頃に「温床」と言う保温した苗床で育ててから、4月〜5月頃に苗の状態で植え付けるのですが、そのためだけに育苗ポットを用意するのもなんだか負けた気がするので、我が家は直接タネをまく直蒔きです。
ただ、このやり方だと発芽率は悪かったですねー。
いつもは春になるといてもたってもいられず、すぐにタネを植えたくなるのですが、今年は十分に気温が暖かくなってから植えようと、5月下旬に植えてみたのに、タネ袋に発芽率65%と書いてありましたが、80粒中、8苗しか発芽しませんでした・・・。
その後、長梅雨で一旦成長が止まり、ようやく梅雨が明けた8月にいよいよ収穫できるかなと毎日観察していましたが、上へ上へと、どんどん株は大きくなるものの、なかなか実をつけず、初収穫は8月28日のことでした。
私はてっきり、一番太陽に当たる上の方から実がなって収穫できるのかと思っていましたが、トマトは一番陽に当たらない下の方から実をつけだし、順番に下の方から熟していくので、赤くなったトマトからコツコツ収穫していきます。
ところがせっかく実が大きくなり始めた9月に入ると涼しくなり始め、台風が来て雨が降るようになりました。
トマトは実の大きさが大きくなるほど難しいと言われていますが、確かにその通りで、熟する前の実でも雨が降ると割れてしまいます。
全体の収穫自体が少ないので、割れた実でも、割れて傷んだ部分だけ切り取ってコツコツとジップロックに集め冷凍保存しました。
ようやくトマトソース1回分くらいのトマトが集まったのが、10月に入ってからのことです。
こんなに長梅雨になるなんて予測もつかなかったし、もし植える時期があと1ヶ月早かったらもっと収穫できたかなとクヨクヨしています・・・。
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トマトの湯むきと下ごしらえ
ようやく収穫できた貴重なトマトでトマトソースを作ってみます。
材料は、
- トマト
- 赤ワイン:トマトの分量の半分くらい
- 玉ねぎ:1個半
- ニンニク:3かけ
- ローリエ:2枚
- オリーブオイル:適量
味付けは塩胡椒のみです。
トマトは生トマトではなく缶詰のトマトのホール缶でも大丈夫です。
とくにトマトの旬を過ぎた、これから寒くなる今からの時期だと、リコピンも多いしホール缶の方がおすすめです。
※トマト缶を使う場合、丸いトマトよりも、細長いイタリアントマトの方が酸味が強くて味が濃いのでおすすめです。
残念ながら収穫の時期が遅れ、我が家では今の時期になってしまいましたが、本来なら、旬の野菜でしか味わえない季節の野菜ならではの良さがあるものです。
材料の分量は、その時々のトマトの分量で変わるので一概に言えませんが、赤ワインはトマトの分量の半分くらい、甘さとコクを出す玉ねぎは1個半、ニンニクは3かけ、ローリエは2枚使いました。
生トマトを使う場合は、あらかじめ冷凍しておいた方が皮離れがよく、湯むきしやすいです。
トマトの皮を湯むきするので、お湯を沸かしながらニンニクと玉ねぎを切っておきます。
玉ねぎは食感を残すため少し大きめのみじん切り、ニンニクは小さく切りすぎると焦げやすいので、やや厚めにスライスしておきます。
冷凍しておいたトマトを、グラグラに沸かしたお湯に入れると、そのまま沸かすこともなく、すぐに皮がテロンとお湯の中で剥けてくるので、サッとザルに空けて皮をむけば下ごしらえ終了です。
自家製トマトソースを作る
まず、オリーブオイルを気持ち多めに敷き、しっかりニンニクの香りを移したガーリックオイルを作ります。
ニンニクは焦げると苦くなってしまうので、火を通すというよりも一番弱火でじっくりとひっくり返しながらオリーブオイルに香りを移していきます。
香りが十分立ってきたら玉ねぎを入れ、火をニンニクが焦げない中火くらいにしながら玉ねぎが透明になるまで炒め、トマトを投入します。
ここでトマトを崩したくなるところですが、まだ凍っていて硬いので、トマトの半分くらいの分量のワインを入れて、中火の弱火くらいでフツフツと沸かします。
浮いてきたアクを丁寧にすくい、ローリエを入れたら半分くらいの分量になるまで30分〜40分ほど煮詰めていきます。
早速パスタを作ってみました
半分くらい煮詰めると、ほとんどトマトの形が残っていないのですが、大きな塊があって気になる場合はトマトを崩してあげます。
小さじ半分のお塩を入れましたが、トマトの分量で変わってくるので、目安としては、これからパスタとあえるのでやや濃いめ、あるいはそのまま食べて美味しいくらいの塩加減にして、パスタを入れた最後に調整しても大丈夫です。
今回はこの日のために作っておいた自家製ベーコンを使っていますが、ひき肉を入れればミートソースになるし、キノコを入れても美味しそうです。
自家製ベーコンに火を入れると、油がジュワーと染み出して、燻製の香りが台所中に広がります。
う〜ん、お腹が空いてきます(笑)。
あとは茹でたてのパスタにトマトソースを絡めれば完成です!
苦労して作ったトマトですが、料理するとあっという間です(笑)。
正直、天気が悪くなった9月に収穫したトマトだったので、生でかじってみると味がぼんやりしていて心配していたのですが、食べてみると力強いトマトのパスタです!
火を通して煮詰めたおかげか、酸味と甘みが強いのですが、ワインのいい意味の渋さが出て甘くなりすぎず、大人の味というか、濃厚なトマトソースにパスタがよく合います。
お塩も、最初に入れた小さじ半分しか入れてなかったのですが、ちょうどいいです。
あんまり美味しかったので、1回で全部使い切ってしまいました・・・。
今年収穫できたトマトからタネを採種したので、来年は植える時期も考えて、もっと収穫できればと思います。
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