2020|秋冬の種まき|自家採種|大倉大根、黄からし菜

自分で育てた野菜は、形も不揃いだし、虫食いもあったりしますが、愛着があって美味しく感じるものです。


作物を植えるために雑草を刈ったり、肥料を入れたりしない自然栽培で育てた野菜たちは、どんどん生えてくる周囲の雑草や、自分を食べにくる虫等、厳しい自然環境を生き抜いた野菜たちで、ある意味野生化していると言うか、スーパーで見かける野菜とは姿形が変わって育つ場合も多いです。


今回植える大根とからし菜は、昨年我が家で育てた野菜から直接手でタネを採った自家採種のタネです。


自然栽培で育てたからし菜は、自分の身を守るためか茎と言わず葉と言わず、収穫する時、指先が痛いほどトゲトゲしていて、葉っぱも硬くてごわごわしています。


おひたしでも食べれることは食べれるのですが、筋っぽいと言うか、ちょっと湯がいただけでは屈服してくれない硬さがあります。


でも、これが油で炒めて塩コショウをすると美味しいんですねー(笑)。


スーパーで食べ慣れているほうれん草と比べ物にならないというか、本当に緑が濃くて体に良さそうな力強い大地と太陽の味がします。


大根も、普通はまっすぐキレイに育つ様に、土の中の小砂利を丁寧に取り除いて土を柔らかく耕して育てる作物ですが、自然栽培の場合はタネを植えるだけなので、硬い地面を自分の力だけで押しのけて成長します。


土の中の小砂利も取り除いていないので、大根の表面に小砂利の跡があったり、時には小石でもあったのか二股に別れてしまったりと、見栄えは悪いですが、身の詰まった硬くてしっかりとした大根が育ちます。


生えている時の見栄えからして違って、通常上に伸びる葉っぱが、自然栽培だと地面を這う様に横に広がって育ち、色も普通の大根の葉っぱが緑色とすると黄緑色というか、色が若干明るい感じです。


私は大根の葉っぱが大好きで、スーパーで購入する時も、なるべく葉っぱの付いている大根を購入するのですが、普通の大根の葉を切り取ってコップに挿しておいても1日くらいでしんなりクタッとしてしまうのに、自然栽培で育てた大根の葉は、一週間経ってもシャキッとしていてビックリしました。


大根の部分はサラダスティックで食べましたが、何かあった時のために水分を蓄えているのか、驚くほどジューシーでみずみずしくハリがあり、程よく硬いので歯ごたえが良く美味しかったです。


自然栽培だと辛くなっちゃうかなーと思っていたのですが、私たちの選んだ大倉大根という品種が元々そうなのか、辛さは控えめで甘かったですねー。




自然栽培のもう一つの醍醐味は、自分で育てた野菜からタネを採って翌年以降も繰り返し植え続けられることにあります。


ある意味、自家製品種改良というか、自分の家庭菜園、畑の生存競争で毎年勝ち抜いたタネを植えることで、その場所その場所の雨の降り具合、気温、日照、害虫等々、より芽が出てよく育ち、虫にも食べられにくくなる作物に進化します。


進化というか、より原種に近くなるので退化するのかもしれませんが(笑)。


私も本で読んだ時は半信半疑でしたが、今年の春自家採種した枝豆とオクラを植えてみて半分実感しました。


半分というのは、枝豆は採取用に残しておいたものがカメムシにチューチューされてしまい、せっかく採れたタネがチワチワしたり変形してしまい、発芽率も悪かったし、芽が出てもちゃんと育ってくれませんでした・・・。


オクラの効果は絶大で、昨年買ってきたタネを初めて植えた時は、入っていた20粒のタネ全部を植えたのに、発芽してくれたのは2株だけで、間引きすらできませんでしたが、去年採れたタネをを植えてみた今年は発芽率ほぼ100%で、憧れのオクラの間引きもできたし、9月が終わる今でもチョコチョコ収穫しています。


今回植える大根と菜の花も自家採種したものですが、そもそも大根のタネがどうやって採れるのか知りませんでした。


昨年冬に、採種用に3本くらい残しておいたのですが、春なると葉っぱの中央部分から茎が生えてきて上に伸び出し、地面から上の部分が大きくなり出しました。


春先に花芽をつける現象を「とう立ち」というのですが、大根のとう立ちを初めて見ました。


そのまま枝葉が伸びてきて大きくなるのですが、若い枝(花芽と言うのでしょうか)は菜の花としておひたしで食べると美味しかったです。


ポチポチと菜の花の部分を収穫しながら観察していると、取り損なった花芽から文字通り薄紫のかわいい花が咲きだし、先っちょが尖ったシシトウのような実を鈴なりにつけ出しました。


これが大根の実なんですねー。


初めてみました。


からし菜は「1粒で3度美味しい|からし菜の1年」に詳しいのですが、自家採種したタネから作ったマスタードも美味しかったです。


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大倉大根と黄からし菜の植え付け



作物の品種には大まかに分けて、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)の3種類があり、大倉大根は育つまで日数のかかる晩生種なので、8月下旬に植えました。


買ってきた大倉大根のタネも、もともと発芽率がよかったのですが、今年は昨年採れたタネがたくさんあるので、一部はマニュアル通り30センチ感覚で点蒔きにして土を被せしっかり踏みつけ、残りは空いている場所にバラマキし、土を被せないで踏みつけだけにしました。


どんな違いがあるか楽しみだし、たくさん採れたら今年は切り干し大根を作ってみようと思います。


黄からし菜は昨年、9月初め頃に買ってきたタネを植えたのですが、タイミング的にまだ気温が高すぎたのか、発芽率も悪く育ちもスローでした。

しかし生き残ったからし菜が突如11月くらいから大きく成長し、そこからは葉っぱもたくさん採れたし、春にはちょっとした木のように大きくなり、菜の花もからし菜の実もたくさん採れました。


今年は去年の反省も含めて、気温が落ち着いた9月中旬に植えてみました。


赤リアスからし菜も植えているので、交雑しないように赤リアスからし菜から少し離れた場所にすじ蒔きで植えてしっかり踏みつけます。


我が家の2代目大根とからし菜が、昨年と比べてどのように育ってくれるのか、今から楽しみです。