自然栽培|害虫に強い土作り

何年もほったらかしになっていた、おそらくもともと花壇だった場所で自然栽培をはじめてから、2年目の秋を迎えました。


自然栽培・・・、ある意味我慢大会のようなところがあります。


肥料を入れればいいのに肥料を入れず、耕せばいいのに耕さない、虫も湧くので農薬を使えばいいのに農薬も使わない、土が酸性なら石灰をすき込んで中和させればいいのに石灰も使わない・・・。


本当、我慢大会というか、縛りが多いです(笑)。


東京にいる頃は土をいじる機会もなく、秦野市に引っ越してからはじめて土に触れる生活を始めて、一から本を読んで勉強をはじめました。


同じ作物でも植える場所や時期を変えて実験してみたり、本の内容をなぞりながらはたして本当にそうなるのか試してきた2年間でした。


昨年の秋は、とにかく「土壌を肥やして耕したい!」と、キヌサヤとライ麦を植えてみて、今年の春先は普通地に生えるミツタネツケバナ、オランダミミグサ、わずかながら肥沃地に生えるヒメオドリコソウが生えてきて、地力が少しずつ上がってきたのを実感しました。


生えてる雑草で土の状態を判断します



春に生えてきた穏やかな冬草を残しておいたので、旺盛な成長力の夏草を抑えることができましたが、梅雨を迎えると毎年恒例のメヒシバ(イネ科)と、コミカンソウ(コミカンソウ科)が台頭してきました。


夏に生えるイネ科の雑草はどんどん背丈が高くなるので、緑肥にもなるし、とりあえずオクラのまわりに生えたメヒシバを刈ってみると、刈った途端アブラムシが大発生しました。




手元の本を読み返してみると、アブラムシは余分な土の養分の反応して集まってくるそうで、イネ科の雑草は吸肥力が強く余分な土の養分を吸ってくれるので、ある意味土にとってデトックス効果があるそうです。


今まで土を肥やすことばかり考えていましたが、こんなことってあるんですねー。


自然栽培の本には肥料を入れると害虫がつきやすくなると書いてありましたが、確かに肥料を入れた初年度の枝豆にはたくさんカメムシがつきました。


文字だけ読んで理解したつもりでも、実際に経験してみないと分からないことががたくさんあるものです。


無肥料、無農薬で作物を育てるという意味が、いまいち実感できませんでしたが、そう考えると、土を肥やす肥料と農薬はセットで考えなければいけないかもしれませんし、そもそも害虫が発生しないように肥料を使わない自然栽培というのは、理屈にあっているのかもしれません。



関連記事「自然栽培と梅雨|夏草、冬草」







ネギ科で害虫対策?



害虫・・・、一生懸命土作りをしてタネを植え、せっかく発芽してもダメにしてしまう、まさに家庭菜園の天敵です。


人間の都合で役に立つ虫を益虫、作物を食べてしまう虫を害虫と言い切ってしまうのもおこがましい気もするのですが、それでも人間が食べる作物は虫にとっても美味しいのか、害虫は発生するものです。


どんな作物でも育てられるように土を肥やして改良しているのに、土を肥やすと害虫が出るとは本末転倒です。


今年は自分の家で採れた野菜でパスタを食べたいと、中玉のトマトとズッキーニを植えましたが、ウリハムシが大発生してズッキーニは一つも収穫できませんでした・・・。


ウリハムシ対策で本を読み返してみると、ネギ類が虫除けになるとのこと。


確かに玉ねぎに挑戦していた昨年はウリハムシをほとんど見ませんでしたが、あまりにも玉ねぎが難しすぎて全部抜いてしまった今年は大発生しました。


収穫できたかどうかはともかく、昨年植えていた玉ねぎは意味があったようです。


なんとか夏に植え付けできるネギ類はないかと調べてズッキーニのそばにラッキョウを植えてみたところ、効果は絶大で日に日にウリハムシが減り、ほとんど見かけることはなくなりました。


それでも対策が遅すぎて、結局一つも収穫できなかったわけですが・・・。


10月は来年に向けての土づくりの時期です。


今まで土を肥やして耕すことだけを考えて、イネ科とマメ科の作物を絶やさないように心がけてきましたが、来年に向けて「防虫」という意味でネギ科の作物も植えてみたいと思います。


関連記事「8月の家庭菜園|ウリハムシ対策」







10月にできる来年のための土づくり



それぞれの作物の役割をまとめてみると、

  • ネギ科:防虫
    ラッキョウ、ノビル、九条太ネギ

  • マメ科:土中の根っこが土を肥やす
    クリムゾンクローバー、絹さや

  • イネ科:地中深く根を張り土を耕す
    ライ麦


夏に植えたラッキョウも、先日植えた九条太ネギもスクスク育っているので、このまま順調に育ってくれれば、株分けして来春に植える作物のコンパニオンプラントにする予定です。


山から採ってきたノビルもしっかり根付いてくれたので、来年は全面に程良くネギ科を植えて、害虫を寄せ付けない家庭菜園を作りたいです。


昨年、土を肥やす為に白クローバーのタネを蒔いてみたのですが、それはもう鬼のように繁殖力が強く、絨毯のように全面に広がり取り返しがつかなくなりました。


しかも白クローバーは多年草で一年中枯れることがなく広がり続け、繁殖力の強い芝生の領域まで広がっていきました。


タネを植えても白クローバーに埋もれてしまい、発芽もしなくなったので、自分で植えておいたのに、根っこから抜いて駆除しました・・・。


そうは言っても土の表面を覆って湿度を保ってくれたり、健康的に土壌を肥やしてくれる背丈の低いマメ科の植物は欲しいので、一年草で毎年必ず一旦枯れてくれるクリムゾンクローバーを代わりに植えてみます。


マメ科のクローバーの類は、ある意味コントロールしやすい雑草を植えるようなものなのですが、冬になって上の部分が枯れても地面に残った根の部分が土をアルカリ性にしてくれるそうなので、なるべく全面に生やしたいと思っています。


昨年秋にも土づくりのために植えた絹さやとライ麦ですが、今年は支柱を立てずにオクラを支柱にして植えてみました。


固定種の中で、我が家で採種出来た2代目のオクラは、今年の夏、唯一頑張ってくれた作物で本当によく育ってくれました。


本当は収穫の時期が終わったら片付けてしまうものですが、今年は枯れてもそのまま来年の春まで生やしておいて、絹さやとライ麦の支柱にしてみます。


と、こんな感じに毎年ワクワクしながら、「こんな風になったらいいなー」と色々想像して土づくりをしたり、タネを植えてみたりしているのですが、今年のように予想外に長梅雨だったりすると、全ての準備が無駄になってしまうこともあります。


結局、天気には敵わなかったりしますが、少しずつでも進んでいると信じてコツコツ土をいじっています。