X’masのご馳走|石焼ローストビーフ

早いものでもうすぐクリスマス、あと数週間で今年も終わりです。


若い頃は、年末年始というとイベントが目白押しで、気持ちがソワソワしましたが、年齢を重ねてくると早く通常運転に戻りたいと思ってしまうものです。


肉・・・。


10代、20代前半の頃は、もうお肉は神でした。


特に10代の頃は体を作っている段階だったからなのか、お肉に対する欲望は凄まじく、とにかくお肉を食べたくてしょうがありませんでした。


20代になって、自分のお給料で焼肉屋さんやシャブシャブ屋さんに行けるようになると、もうテンションが上がるというか、ちょっとやそっとの食べ放題でも元が取れる自信があったものです。


とんかつ、唐揚げ、揚げ物も美味しいし、ピザも美味しい。


溶けたチーズなんてたまりません。


とにかく脂っこいものが好きでした。




ただ、人間は等しく歳をとります・・・。


私も30歳を超えたぐらいから、だんだん揚げ物を前ほど食べれなくなり、焼肉を食べると胸焼けするようになりました。


小さい頃はどうして食卓に登っているのか意味の分からなかったひじきの煮付けが、お弁当に入ってると安心するようになり、40歳前後からはほとんどお肉に対する欲望が無くなっていきました・・・。


今ではお肉を食べすぎると、消化に体力を使うのか眠くなってしまいます。


ちゃんと動物性タンパクを摂った方が体にいいんですけどね(笑)。


嫁も私に合わせてか、


「やっぱり旬のカツオ美味しいー!日本人でよかったー!」


「やっぱり野菜だよね、なんか、こう、体が緑を欲する感じ?」


とか言ってくれますが、ちょいちょい本性が出てお肉を食べたがります(笑)。


まあ、ほとんど10歳くらい離れた歳の差夫婦なので、食べたいものが違うのもしょうがありません。


かねてから嫁は「お肉の塊が食べたい!出来れば牛!」と言っていたので、今年のクリスマスは石焼ローストビーフを作ることにしました。






作ってみるとは言ったものの、石焼ローストビーフの想像がつかない

真ん中が赤いローストビーフ、あの赤い部分は火が通ってないわけではなく、「ロゼ」という生に見えるけど火が通っている状態だそうです。


表面に焦げ目をつけただけだと、中身が生のカツオのたたき状態だし、真ん中までしっかり火を通すと牛肉の蒸し焼きというか、普通にステーキです。


それはそれで美味しそうですが(笑)。


レシピを検索してみると、フライパンで表面に焦げ目をつけ、ホイルに包んで余熱で火を通す方法、炊飯器の保温機能を使う方法、オーブンを使う方法等々、色々あるようです。


だいたい共通したコツは、

  • お肉に火を通す前に室温に慣らしておくこと
  • 余熱でじっくり火を通すこと

の2点のようです。




先日作ってみた石焼ちゃんちゃん焼き、ジューシーで柔らかかったので、是非ローストビーフも石焼で作ってみたかったのですが、検索してみると、レストランやお店は出て来ても、肝心の石焼の加熱時間やレシピの情報はありませんでした。


よく考えると、石焼は遠赤外線なので真ん中から火が通っていくイメージがあるのですが、真ん中から火が通ってしまうと、肝心なローストビーフのロゼの部分が無くなってしまうかもしれません。


真ん中から火が通るということは、切った断面は真ん中から火が通ったドーナツ状になるのか、あるいは熱い石に接した部分から火が通るのかも想像がつきません。


色々考えると、もしかしたら石焼はローストビーフの調理には向かないような気もしてきす・・・。


こうなってくると、自己流でやってみるしかありません。


まあ、ローストビーフが失敗しても漫画とブログのネタにならないだけで、何か牛肉の美味しいやつは残るでしょう(笑)。


関連記事「石焼ちゃんちゃん焼き」







下味をつけたお肉を一晩寝かせる



ローストビーフの調理自体はシンプルで難しくありません。


下味をつけたお肉に焦げ目をつけて、何らかの方法で加熱するだけです。


難しいのは加熱温度、加熱時間ですね。


ここでは塩胡椒と、うちの庭で採れたローズマリーを刻んでシーズニングを作り、お肉によく味が染み込むようにフォークで穴を開け、シーズニングをお肉によく揉み込んで一番寝かします。


分量は、お肉500gに対してお塩が小さじ2杯、胡椒適量、ローズマリー適量にしました。


シーズニングは余ってしまっても、無理に全部使う必要はありません。


他の料理に使っても美味しいし、ローストビーフを食べる時に塩加減が足りない時にも使えます。


牛肉の下味にも色々な説があって、塩分を振るとせっかくの肉汁が出てしまうので調理する直前に下味をつける説、下味をつけて2〜3時間おく説、色々ありますが、私たちはお肉の中までしっかり下味をしみこませたかったので一晩寝かせました。


この辺は自由だと思います。


加熱する前に室温に慣らすのが面倒臭かったので、今回は最初から冷蔵庫ではなく部屋の中でお肉を寝かせました。


夏場はともかく、今の時期は室内でも息が白くなるくらい寒いので大丈夫でしょう。


室内か冷蔵庫かは、住んでる場所や季節によって変わっていいと思います。


この段階でお肉の厚みを測ってみると、厚いところも薄いところもありましたが、平均して4センチ前後でした。


すぐ火が通っちゃうような気もするし、ちょっと頼りないような微妙な厚みです(笑)。


関連記事「2種類のローズマリー」







石焼の予熱時間?|いつまでもあったかい



一晩室内で寝かせたお肉、とくにドリップが出ることもなく、前の日と外見上の変化はありませんでした。


燻製鍋に、石焼き芋を作る時に戸川公園で拾ってきた石を敷き詰め、弱火で石を温めてる間、お肉の表面に焦げ目をつけていきます。


焦げ目をつけたいだけで、余分に火を通したくなかったので、鉄フライパンにオリーブオイルを敷いて、煙が出るまで加熱してからそのまま強火で焦げ目をつけていきます。


室温で寝かしたからか、全くフライパンにくっつくこともなく、数秒で焦げ目がつくので、トングで持ち上げながら素早く焦げ目をつけました。


煙がモクモク出て男の料理という感じです(笑)。


今はご家庭で、手入れの面倒な鉄フライパンを持っていること自体少ないかもしれませんが、テフロン加工のフライパンは、表面のテフロン加工が傷んでしまうような気がして、煙が出て空焚きするところまでは攻める気がしません・・・。


弱めの中火で焦げ目をつけると、じっくり焼いてしまい余分に火が通ってしまうかもしれないので注意が必要かもしれません。


焦げ目をつけたお肉をホイルに包みます。




あらかじめ温めておいた石に水をふりかけると、「シュッ」と音がするようになったので、石もスタンバイOKです。


石焼き芋は2時間、ちゃんちゃん焼きは1時間石焼にしました。


ローストビーフは石焼で真ん中まで火を通すのではなく、余熱でロゼにする・・・、悩みましたが、片面15分、ひっくり返して15分の合計30分石焼にすることにしました。


石焼が終わったら、自然に冷えるまで余熱で通す予定です。


石焼が終わったばかりのお肉をバットに乗せて、ホイルの上から触ってみると熱くありません。


素手で普通に触れるくらいのあたたかさです。


「これは石焼時間が短か過ぎたかな・・・」と不安になりながらも、とりあえずそのまま暖房をつけていない寒い部屋に放置してみました。


1時間経って「もう冷めたかな」と、触ってみても普通にあたたかい、2時間経ってもまだあたたかい、これが石焼の遠赤外線の効果なのか分かりませんが、いつまで経ってもあたたかいです。


お肉があたたかい間は余熱で火を通してるような気もするし、お肉の中がどういう状態かは切ってみないと分かりません。


あたたかいお肉の端っこを手で持って持ち上げてみると、お肉がグニャンと曲がらずに、棒のように固まってまっすぐ持ち上げられました。


お肉に焦げ目をつける時にトングで持ち上げている写真が分かりやすのですが、火が通ってないお肉は柔かくてグニャグニャ曲がります。


まだあたたかいながらも、自分の体重で曲がらないくらいしっかりしたくらいが、火の通り具合の目安になるかもしれません。


お腹もすいてきたし、とりあえずホイルを開けて切ってみることにしました。






メリークリスマス!大成功でした

この断面!満足です(笑)
この断面!満足です(笑)
メリークリスマス!
メリークリスマス!



ホイルを開けると、お肉とローズマリーのいい香りがふわーんと広がります。


お肉は火を通すと、真ん中が膨らんだり縮んだり変形するものですが、石焼前とほとんど姿形が変わっていません。


指で軽く押してみると凹むくらい柔らかいです。


「これは失敗かな・・・、失敗だったら薄切りにして干せばビーフジャーキーになるかな・・・」


ドキドキしながら切ってみました。


恐る恐る断面をみてみると、ちゃんとロゼになっています!


肉汁が光って眩しいくらいです(笑)。


自分の想像していたローストビーフにちゃんとなっています。




口に含むと、塩味控えめでジューシーで、とにかく柔らかいです。


お肉自体が美味しいので、こってりしたソースよりも、シンプルさっぱりとお塩やわさびで食べたくなる感じです。


ちょっと贅沢ですが、早速生わさびを買ってきてすりおろします。


お肉は500gで1000円でしたが、生わさびは1本500円でした。


毎日は無理ですが、クリスマスですし、1年に1回くらいはいいでしょう(笑)。


付け合わせのお塩は、残しておいたシーズニングです。


通常、ローストビーフは西洋ワサビと言われるホースラディッシュを付け合わせにするそうですが、日本のわさびもなかなかどうして負けていません。


最初は甘いくらいですが、後からツーンとわさびが効いてお肉とよく合います。


切りたてのローストビーフの切り口はきれいなピンク色ですが、しばらくすると肉汁が染み出してきて赤っぽくなるようです。


これはビールでも日本酒でもなく、赤ワインとよく合いますね(笑)。


久しぶりに作ったレアチーズケーキと一緒に食べていると、まだちょっと早いですがすっかりクリスマス気分です。


我が家の石焼レシピに加えても良さそうな出来でした。






追記|ローストビーフ丼

わさび醤油で頂きました!
わさび醤油で頂きました!



ローストビーフ、あんまり美味しかったのと、もしかしたらまぐれでうまくいったかもしれないのでもう1本作ってみました(笑)。


2本目もうまくいったので、お肉の厚さが4cm前後で石焼する場合は、片面15分づつ石焼にして、1〜2時間室温で寝かせればローストビーフになるようです。


2本目は贅沢にローストビーフ丼にしてみました。


テレビで真ん中にウニが乗っているのをみたことがあるのですが、そんな予算はありませんので(笑)、代わりに卵の黄身の醤油漬けを乗せることにしました。


卵の黄身の醤油漬けは、文字通り卵の黄身を一晩お醤油につけるだけなのですが、一晩経つと卵の水分が抜けて黄身にもお醤油が染み込み、ねっとりした濃厚な食感になります。


ご飯に乗せるだけ美味しいので、我が家ではたまに作るのですが、卵かけご飯とはまた違った感じがして気に入ってます。


ご飯が見えなくなるくらいたっぷりローストビーフを乗せて、真ん中にちょこんと卵の黄身の醤油漬けを乗せれば完成です!


ローストビーフは、ご飯のおかずにするには塩加減が物足りなかったので、先日の残りの生わさびを擦ってわさび醤油で頂きました。


私はご飯食なので、ご飯とお肉のバランスが悪かったですが、まあご飯を食べているというよりもお肉です(笑)。


「外で食べたらいくらするんだろう・・・」と想像してしまいますね。


実は私、牛乳が苦手で、牛肉の独特の風味が苦手なのですが、ローストビーフは臭みもないし、何よりお肉を食べてる感が強いので、今まで身近ではありませんでしたが、牛肉の食べ方では一番好きかもしれません。


また何かいいことがあった時に作ってみたいと思います(笑)。