誕生日のティラミス_サムネ

誕生日のティラミス

先日、嫁の誕生日でした。


普段からチョコを食べたがっているので、「何かチョコ的なものを作ってみようかなー」とスーパーに行ったら、都合よくマスカルポーネが半額だったのでティラミスを作ることにしました。


実は私、ティラミスをよく知りません。


コンビニスイーツで食べたことがあるくらいで、お店でちゃんとしたティラミスを食べたことがないので、ティラミスのちゃんとした完成形を食べたことがありませんでした。


そんな私はティラミスをいくつか誤解していまして、チョコレートのお菓子といえばティラミスくらいに考えてましたが、実はスポンジにコーヒーを含ませたコーヒーのお菓子で、チョコレートは上からふりかけるカカオパウダーだけというのを知りませんでした。


もうひとつ勘違いしていたのは、てっきりプリンのように容器から出してお皿で食べるのが正しい食べ方だと思っていましたが、ティラミスは非常に柔らかいので、通常は容器のまま食べるということも知りませんでした。


そもそもチョコメインのスイーツではない段階で、「チョコ的なスイーツを作る」というコンセプトが崩れてしまったわけですが(笑)。


なんとか型から抜いても、レアチーズケーキの様に自立できるティラミスを目指そうと思います。




色々レシピを見てると家にある材料で作れそうでした。


スポンジの部分をビスケットで代用するのが人気レシピのようですが、先日チーズケーキ用に購入したリッツが残っていたので、ビスケットは購入しませんでした。


家に帰ってリッツに牛乳をかけてみると、牛乳をよく吸って指で触るとボロボロになってしまい、とてもスポンジの代用は務まりそうにありません・・・。


嫁の調べでは、マリービスケットがティラミスを作るのに人気があるとのこと。


なるべく家にある材料を使うのが好きな私は、一旦家に帰ったのにマリービスケットだけのためにもう一度買い物に行くことに納得できません。


どうしようか悩んでいると、そう言えばビスケットもパンケーキも小麦粉だし、レアチーズケーキの時に使った丸い型を使えば、ピッタリサイズのパンケーキが焼けるのではと思いつきました。


パンケーキの生地にコーヒーを練りこむこともできるし、一石二鳥です(笑)。


関連生地「手作りレアチーズケーキ」




ティラミスの作業工程は大きく分けて四つです。

  • ティラミスクリームを作る
  • スポンジ部分を作る
  • 2つを交互に重ねる
  • 上からココアパウダーを振り掛ける


上手く行ったこともあるし、上手くいかなかったこともありましたが、ティラミスクリームとスポンジがわりのパンケーキに分けて解説していきます。





ティラミスクリーム

クリームの材料
クリームの材料



ティラミスクリームの材料

  • マスカルポーネ(今回は300g)
  • 卵2個
  • バニラエッセンス
  • 砂糖大さじ4杯
  • 塩少々
  • 後からふりかける用のココアパウダー


ティラミスクリームは、要はどっしり重いマスカルポーネにメレンゲの空気を混ぜ込んで軽くしたクリームですが、ここではマスカルポーネとメレンゲに分けて解説します。



●メレンゲ

今回生まれて初めてメレンゲを作ったので、うまく出来るかちょっと緊張しました。


普通に生活していて、なかなかメレンゲを作るなんてないですよね(笑)。


まず卵を2個割り、白身をボールに入れ、黄身は後で使うのでとっておきます。


ボールに入れた白身にお塩を少々、これは味付けのためではなく白身を泡立ちやすくするためです。


ここから手でメレンゲになるまで泡立てるのは、ものすごく大変かもしれませんが、先日私の誕生日に買ってもらったハンドブレンダーを使ったら、あっという間に白身がメレンゲになっていきました。


ツノが立ってボールをひっくり返しても大丈夫なくらいメレンゲを立てるのですが、そこまで固くすると砂糖が混ざりにくくなるので、5分立ちくらいで一旦止めて、砂糖の分量の半分、大さじ2杯砂糖を入れ、メレンゲを仕上げます。


ツノが立ってボールをひっくり返しても大丈夫なくらい、メレンゲを立てて終了です。


ハンドブレンダーを使ったら、ここまで数分くらいでした。




●マスカルポーネクリーム

マスカルポーネも今回初めて買いました。


チーズの一種とは思うのですが、固形物のチーズというより濃厚な液体状で、確かにこれではティラミスをお皿の上で自立させるのは難しそうです・・・。


マスカルポーネに先ほどメレンゲに使った残りの卵の黄身2個分と、残りのお砂糖大さじ2杯を入れてよくかき混ぜます。



●マスカルポーネクリームとメレンゲを合わせる

一気に混ぜると、せっかく泡だてたメレンゲの泡が潰れてペシャンとなってしまうので、マスカルポーネ側に少しづつメレンゲを混ぜていきます。


バニラエッセンスを数滴かけて、よく混ぜたらティラミスクリームの完成です。


このティラミスクリーム、もうこれだけでティラミスの味がして美味しいです。


リッツにつけて食べても美味しいし、冷凍するとハーゲンダッツのアイスクリームのように美味しいです。


面倒臭いホットケーキやビスケットは忘れて、このソースだけでも十分幸せかもしれません(笑)。





パンケーキ

パンケーキ部分の材料
パンケーキ部分の材料



先日の「雨の日のパンケーキ」と基本一緒ですが、インスタントコーヒーを練り込み、丸い型で焼きました。


我が家のパンケーキは、膨らし粉の代わりに重曹を少し入れるのが特徴で、生地をかき混ぜる時、ダマダマが浮いているくらい荒く混ぜるのがふっくら焼き上げるコツです。


今回は下に敷く油に、自家製のバターを使いました。




型にくっついたりして、うまく丸く焼けるか心配でしたが、思ったよりうまくいきました。


これなら型にしっかり敷き詰められるので、市販のビスケットを使うよりも見栄え良く出来るのではとホクホクしていると、パンケーキって冷めると縮むんですね。


知りませんでした・・・。


後で型に入れる時にひとまわり縮んで隙間が出来てしまい、ちょっとがっかりしました。


フライパンに残ったバターはティッシュに拭き取って、肩の内側を拭いておくと型から抜く時に抜きやすいです。


パンケーキが焼きあがったら、ちょっと濃いめのコーヒーを小鍋に作って砂糖も多めに入れコーヒーシロップ(要はただの濃いめで甘めのコーヒーです)を作っておきます。


このコーヒーは後でスポンジに塗る用に使います。





仕上げていきます



1段目にパンケーキを敷いて、ハケでコーヒーシロップを塗って染み込ませ、ティラミスクリームを流し込みます。


普通はスポンジにしろパンケーキにしろ、下地に1枚、クリームの間に1枚なのですが、クリームが柔らかくて崩れずに自立出来るか心配だったので、今回はパンケーキを間に2枚挟みました。


これが後々、思わぬ結果になっていきます・・・。


型に交互に入れ終わったら、冷蔵庫で一晩冷やして落ち着かせます。


翌日様子を見てみると、型のフチから塗ったコーヒーシロップがちょっと染み出していました。


そして小さい型なのにズッシリ重いです。


測ってみると670gありました。


ドキドキしながら型から抜いていきます。


最初こそビクともしませんでしたが、グッと力を入れるとニューと型から綺麗に抜けました!


まな板の上に乗せると、何とかちゃんと自立しています!


これで第一目標は達成できました(笑)。


茶こしでパタパタとココアパウダーを振っていくと、ちゃんとティラミスに見えてきす。





実食と改善点

断面はこんな感じです
断面はこんな感じです



早速切ってみると、クリームはフルフルして美味しそうです。


しかし一口食べてみると、パンケーキとのクリームの一体感がありません。


私の計画では、冷やすと水分を吸うのでコーヒーシロップも塗ってあるし上手く馴染むと思っていたのですが、パンケーキは冷えると固くなるようです。


パンケーキの存在感が強いので、クリームの間に2枚は要らなかったようです。


ん〜、これは誤算でした。


ティラミスクリームが柔らかい分、間に挟むパンケーキも同じくらいの柔らかさにしないと、一体感が出ないようです。


複雑な心境のままワインを口に含むと、ティラミスクリームはワインとよく合って美味しいです。


今後の課題はこのパンケーキ部分ですね。


普段飲んでるコーヒーカップで分量を量って、いつもの2倍のコーヒーを入れて砂糖も多めに入れたのですが、コーヒー感もあまり感じません。


当初、私の頭の中ではパンケーキをコーヒーで一煮立ちさせてコーヒーを吸わせる予定だったのですが、水分を吸って膨張すると型に入らなくなってしまうかもと、コーヒーを刷毛で塗ることにしました。


今回分かったのは、パンケーキは冷めると縮むので、少々コーヒーで煮込んも大丈夫かもしれないし、普通にビスケットを使うか、あるいは食パンを丸く切り抜いて使ってもいいかもしれません。


何れにしても間に挟むスポンジは2枚ではなく1枚にしようと思います。


あと、コーヒーはもうちょっと濃いめに作る必要がありそうです。


色々と改善点はあるものの、全部美味しくいただきました(笑)。


副産物として、残ったマスカルポーネクリームを冷凍して食べたらアイスクリームなっていたので、次はアイスクリームを作ってみようかと思います。