銀杏仕事|銀杏の殻剥き_サムネ

銀杏仕事|銀杏の殻剥き

早いものでもうすぐ師走、本当に歳を重ねると年々時間が流れるのが加速していくというか、1年をあっという間に感じます。


しばらく散歩を控えていましたが、先日、あんまり天気が良くて我慢出来ずに、本当に久しぶりに散歩に行きました。


やっぱり外の空気って美味しいですねー、開放感と言うのでしょうか、体が自然の空気を欲するのを感じます。


秦野市の秋はゆっくり過ぎていくので、11月も終わろうとしている今の時期でも山は土の香りがします。


懐かしい土の香りを吸い込みながら落ち葉を踏みしめて歩いていると、だんだん落ち葉が黄色くなってきて、ほのかに銀杏の香りがしてきました。


「へー、こんなところにイチョウの木なんてあったっけ?」


と、誘われるように進んでいくと、銀杏の直売所を見つけました。


すっかりイチョウの葉が落ちた頃
すっかりイチョウの葉が落ちた頃



私は銀杏が大好物で、茶碗蒸しに入っていないとガッカリするし、うっかり2つ入っていたりすると、その日一日中機嫌がよくなるくらい好きです。


袋にぎっしり入って200円・・・、お財布をのぞいてみるとちょうど小銭があったので1袋買って帰りました。





銀杏の殻剥き



スーパーでも殻付きの銀杏を売っていますが、何しろ殻剥きが面倒臭くて躊躇する方も多いのではないでしょうか。


最初から薄皮まで剥いてある銀杏の水煮も売っていますが、どうしてもコスト的なことを考えると自分で殻を剥いたほうが銀杏好きには得といえば得です。


なるべく簡単な方法を見つけようと、100均の殻剥き器を試してみたりしたのですが、我が家では木槌に落ち着きました。


周りに殻が飛び散らないように、タオル、台拭き等を敷いた上で叩いて割っていきます。


コツとしては銀杏の丸い部分ではなく継目のとんがった部分を叩くことで、ここで割り切ろうとすると大変なので、ヒビを入れていく感じで叩いていきます。


そんなに力を入れなくても割れてくれるので、木槌も短めに持つ感じです。


一通り殻を割ったら剥いていくのですが、この段階で薄皮まで剥こうとすると挫折してしまうので、この段階では外側の硬い殻だけ剥けば大丈夫です。


最初のうちは要領が分からず、殻が完全に割れるまで木槌で叩いたり、生の状態で薄皮まで剥こうとして嫌になってしまいましたが、段階ごとに分けて作業したらスムーズに剥けるようになりました。






銀杏の薄皮剥き



殻を剥いた銀杏にお塩小さじ1杯を加えて湯がいていきます。


沸騰してきたらお玉の丸い部分で銀杏を鍋肌にこするようにかき混ぜると、それだけで薄皮が剥がれてきます。


5分〜10分くらいでしょうか、銀杏の実が透き通ってきたら熱々のお湯を流して、程よい温度のお湯に入れ替えて薄皮を剥いていきます。


私にとって銀杏を一旦湯がくというのは目からウロコで、今まで銀杏を茹でてしまうと旨味成分も抜けてしまうのではと、生の銀杏の薄皮を苦労して剥いて焼いて食べていましたが、お玉で転がしながら湯がくと薄皮に切れ目が入って剥きやすいです。


結局その後、5袋買ってきたのですが、いつでも食べられるように、下ごしらえ済のものをジップロックに入れて冷凍保存しています。




さて、剥きたての銀杏に串を通し、お塩をパラパラしてチリチリ炙っていきます。


湯がいて火は通っているので、ちょっと焦げ目がついてきたら熱燗で一杯・・・。


あー、美味しいですねー。


湯がいた時にアクが抜けたのか、雑味がなくなって旨味だけ残った感じで甘くて美味しいですね。


食感も生の状態で焼いた時よりも、一旦茹でて火を通した方がモッチリして美味しいです。


こんなに美味しいならいくらでも食べてしまいそうになりますが、実は子供の頃、銀杏が好き過ぎて、食べ過ぎて貧血のような症状になったことがあるんです。


当時はインターネットもない時代でしたが、後から本で調べてみると、銀杏は食べ過ぎると中毒症状が起きて体に良くないとのこと。


それでも未だに銀杏は大好きですが(笑)。


個人差があるので、1日何個までなら大丈夫ということは一概に言えないようですが、食べ過ぎには気をつけてチョビチョビ食べようと思います。