先日5月16日、近畿地方、東海地方が梅雨入りしました。
平年よりも21日早く、統計を取り始めてからも史上2番目に早い梅雨入りとのこと。
関東甲信越はまだ梅雨入り宣言をしていませんが、私たちの住んでいる秦野市では今日も梅雨入りしたかのように蒸し蒸しと雨が降っているので、間も無く梅雨に入ってしまうでしょう・・・。
昨年は梅雨入り直前まで植え付け時期を遅らせて失敗したので、今年は余裕をもって早めに植えたつもりでしたが、逆に梅雨が追いかけてきたというか、そんなつもりはなかったのに結局今年も梅雨直前の植え付けになってしまいました・・・。
家庭菜園を始めてこんなに早い梅雨はなかったので、一体どうなるのか想像もつかないし、ちゃんと野菜が育ってくれるのか心配です。
今回植える作物は毎年恒例のオクラ、空芯菜(エンツァイ)、バジルの熱帯地方原産の3品種で、寒さには弱いけど暑さにはすこぶる強いのが特徴です。
この「寒さに弱い」というのがミソで、どのくらい弱いかというと、それぞれ原産国の熱帯地方では1年中育つ多年草ですが、日本の秋冬の寒さには耐えきれずに枯れてしまうので、日本では一年草です。
オクラとバジルは日本の夏の暑い時期に花を咲かせて実(タネ)をつけてくれるので自家採種できますが、空芯菜に至っては花を咲かせる頃には日本の秋になってしまって枯れてしまうので、自家採種できません。
そう考えると日本の夏にだけ特化した作物で、日本に無理やり連れてこられた感じがしてちょっとかわいそうになりますが、食べると美味しいので毎年植えてしまいます。
というわけで空芯菜は去年蒔ききれなかった余り種で、バジルは昨年上手く採種出来なかったので新規で購入、オクラのみ自家採種したタネです。
オクラの種まき
オクラは我が家で自家採種の威力を一番感じさせてくれた作物です。
そもそも育てるのが簡単だということで選んだのですが、最初の年は購入したタネ袋に入っていた20粒中2つしか発芽せずがっかりしました・・・。
それでも生き残った2株からたくさん収穫できたし、秋になって種取り用に残しておいたオクラのサヤを開いてみてびっくり!
1サヤで元が取れるくらいタネが入っていて感動しました。
翌年、自分で採ったタネを植えてみると、新規のタネではあれほど苦戦したのに、55粒(1ヶ所5粒で11ヶ所に植えました)植えて全て発芽し、初年度にはできなかったオクラの間引きを体験しました。
夏になるとワタノメイガの幼虫に葉っぱを食べられたり、オクラの先端部分にアブラムシが大発生したりして、その都度駆除したり、お酢を薄めて霧吹きでかけたり(これはほとんど効果がありませんでした・・・)等の対策をしましたが、オクラの実には直接の実害はなかったので、発芽さえしてしまえば比較的育てやすい作物です。
さてこのオクラ、幹がしっかりしていて、人間が抜かない限りそのまま生え続けます。
程よく節くれ立って表面がガサガサしていているので、支柱にするにはもってこいと、昨年はそのまま抜かずに根元に絹サヤを植えると、しっかり絹サヤの蔓が巻きついて、見事に支柱の役割を果たしてくれました。
さすがにちょっとヘタってきましたが、絹サヤを刈り取った今は根元にキュウリを植えて、今度はキュウリの支柱になってもらおうと計画しています。
食べるだけでなく、支柱として再利用できるなんてエコですよね(笑)。
そんなわけで、今年のオクラは、秋に植える絹サヤや来年植えるキュウリの植える場所を見越して、支柱が必要になりそうな場所に植えることにしました。
植える間隔は50センチで5粒ずつ、全部で20ヶ所です。
自家採種して3年目のオクラ、どのように進化しているか楽しみです。
空芯菜とバジル
空芯菜は、その名の通り茎の中がストローのように空洞になっている野菜で、クセもなく、炒めるとシャキシャキして美味しいです。
夏野菜というと、トマト、ナス、ピーマン等のナス科野菜や、キュウリ、ゴーヤ、スイカ等のウリ科野菜で、果菜中心になってしまうので、夏の暑い時期に収穫が見込める葉物野菜は貴重です。
日当たりさえ良ければ、切っても切っても脇芽からドンドン伸びてきて、夏の間は何度も収穫できるのも嬉しいところです。
今回はオクラとオクラの間に5粒ずつ点まきです。
昨年は6月24日に植えて8月28日に初収穫していますが、今年は2ヶ月弱早く植えたので7月くらいから収穫できるようになればと期待しています。
ただ、昨年蒔ききれずに余ったタネを蒔いたので、空芯菜のタネの寿命は2年との事でギリギリということもあり、ちゃんと芽を出してくれるか心配です。
バジルは、毎年スイートバジルを植えてきましたが、今年は「ホーリーバジル」という品種を選んでみました。
「ホーリー」なんて、なんか神々しいですよね(笑)。
調べてみると、インドの伝統医学「アーユルベーダ」に使われたり、魔除けとして家のまわりに植えられたり、「万能薬のハーブ」や、「不老不死の薬」とも言われているとのこと。
ありがた過ぎて、食べていいのか躊躇してしまいます(笑)。
バジルはシソ科の植物で、日本のシソは勿論のこと、ミント、タイム、ローズマリー、ラベンダー、セージ、オレガノ等々、料理やアロマオイルに使われる有名どころのハーブは結構シソ科だったりします。
一般にスイートバジルはイタリア料理のカプレーゼやジェノベーゼに、ホーリーバジルはタイ料理のガパオライスやトムヤムクンに使われることが多いそうで、私はガパオライスが好きなので今回ホーリーバジルを選んでみました。
バジルは、ちょっとわがままな作物で、日当たりと水はけを好む反面、保湿性を好むという、私からみると相反する土壌を好む作物というか、言葉だけ見るとどこに植えていいか分からない作物です。
過去2年間のスイートバジルの経験では、トマトのコンパニオンプランツとして一緒に植えるとよく育つ、というので植えてみたのですが、トマトの影になってヒョロヒョロになってしまい、逆にグリーンカーテンの端っこで、日当たりはいいけど野ざらしでカラカラに乾いているような所の方が元気に大きく育ってくれました。
そう考えると、なんだかんだ日当たりが一番大事なような気もしますが、実際のところはよく分かりません・・・。
我が家の畑の隅の方には毎年シソが零れ種で大量に発芽してくれるのですが、同じシソ科のバジルも、環境が同じならきっとよく育ってくれるだろうと、同じ庭の隅にスジを切ってパラパラとスジバラマキにしてみました。
念の為、一番日当たりがいい砂利道にもパラパラと蒔いてみます。
あー、あとは天気次第というか、今年の梅雨は一体どうなるのでしょうか。
早く始まって早く終わるのか、それとも去年みたいに長梅雨になるのか、さっぱり読めません。
やっぱりお天道様にはかなわないです・・・。
関連記事「2021|夏野菜の種まき①|トマト、トウガラシ、キュウリ、ズッキーニ」
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