オクラとバターナッツ|固定種とF1種

年も明けて家庭菜園歴3年目、自然栽培歴2年目に入りました。


東京はアパート暮らしで、最初に住んだところはバルコニーもないし、次に住んだ所は母と同居していたので、野菜の収穫体験は保育園の頃に行った芋掘りくらいです。


最初の1年目は見よう見まねで肥料を入れて耕したり、種から育てる自信がなかったので、ホームセンターに行ってはなんとなく美味しそうに見えた苗を植えてみたりして、それなりに成果を出していました。


当時は種の中に固定種とF1種があるのも知らず、種を植えれば生えてきて、収穫した実を植えれば翌年も収穫できるものと思っていました。


それまで自分で野菜を育てることに縁がなかったので、そういう思い込みがあったようです。


2年目以降、自然栽培に挑戦していますが、色々勉強していると「固定種」という言葉が出てきて、どうやら自然栽培とは切っても切れない関係のようです。


固定種は私が考えていたような昔ながらの種で、収穫した実から種を採って何代も何代も植えることが出来ます。


自分で種が採れるので、その年の1番出来のいい実を選んで種を採ることもできるし、同じ土地に植え続けると、その土地の土壌や自然環境に合わせて自然に進化していくそうなので、今年よりも来年、来年よりも再来年と夢が膨らみます(笑)。


無肥料、無農薬、不耕作の過酷な環境にも、何年かすると慣れてくれるので自然栽培に向いているとのことです。




一方、私が知らずに1年目に購入していた苗は「F1種」という種類のようで、病気に強く、品質が安定してたくさん採れるよう人工的に作られた種で、収穫した実から種を採っても成長しない、あるいは成長しても、ちゃんと成長しないと言われる「1世代交配」とのことです。


F1種は最初から育てやすいよう完成した種なので、一般の農家の方は毎年F1種の種や苗を購入して育ててらっしゃる方も多いのではないでしょうか。


固定種は最初は大変かもしれませんが、自分で自分の家庭菜園に合った種をコツコツ作る楽しみがあります。


そんなことを考えながら自然栽培に挑戦していますが、本から得た知識なので、正直なところ、固定種、F1種と言われても実際に自分が経験するまで意味がよく分かっていませんでした。






固定種|オクラ



昨年春に植えたオクラ、楊貴妃という生でも食べられる品種を選びました。


20個種を植えて、育ったのはたった2株・・・。


よっぽど我が家の土壌が痩せているのか、驚異的な発芽率の悪さでした。


なんとか生き残ったオクラも夏になると実をつけ始め、とれとれのオクラをかじった時は感動しました。


関連記事「朝の幸せ|オクラの生かじり!」


貴重なオクラ、翌年用に種採りしようと、今か今かと枯れるのを待っていましたが、今年の冬はあったかいからか、なかなか完全に枯れてくれません。


先日、ようやく種採りの準備をしました。




自然栽培の種採りはちょっと変わっていて、実だけを採るわけではなく、幹を根元で切って、根っこを地中に残し、切った上の部分を幹ごとサヤが自然に弾けるまで干します。


地中に根を残すのは、そのまま土の養分になってくれるし、枯れて出来た隙間が土壌を柔らかくしてくれるという考え方です。


さて、いざオクラを切ってみると、ハサミでは歯がたたないくらい硬くて太いです。


ちょっとした木のようですね。


ノコギリでギコギコして切りました。


本当は自然に割れるまで待たなければいけないのですが、写真用に一つ割ってみると予想以上に種がぎっしりです!


こんなにたくさん一つのサヤから採れるなんて、採種用に残しすぎたかもしれません・・・。


去年は20個中2個、10%しか育ちませんでしたが、我が家の過酷な環境を生き抜いた種たちです。


今年はこの中からいくつ育ってくれるか楽しみです。


関連記事「朝の幸せ|オクラの生かじり!」






F1種|バターナッツ



家庭菜園初年度、F1種と知らずに買った苗の一つがバターナッツというかぼちゃの苗でした。


F1種ということもあったのか、地を這うようによく育ち、我が家の庭の半分はバターナッツになるくらい育ってくれました。


かぼちゃは虫や人の力を借りないと受粉できない「他家受粉」というタイプの作物なので、毎朝せっせと受粉させていたら12個も採れました!


ただ、バターナッツは煮物にすると柔らかすぎたり、二人で12個は多すぎて扱いに困ったので、翌年、つまり去年は植えないことにしました。


最初の年のバターナッツ、普通に種のあるかぼちゃだったので、調理で出た皮や種は庭に捨てて肥料にしていました。


ずいぶん長くなってしまいましたが、その捨てていた種から生えてきたバターナッツが今回の主役です。




昨年春、植えた覚えがないのに見覚えのあるツルが地面を這っています。


そもそも1代限りのはずのF1種で、翌年生えることがあるのでしょうか・・・。


春が終わり夏が来ても、そのまま順調に成長して花をつけ始めました。


前年のように毎朝せっせと受粉させてましたが、実をつけたのはたった1個だけです。


それでもせっかく収穫できたので、大事に熟成させてみたのが写真のバターナッツです。


すっかり完熟して食べごろに見えるし、オクラの種採りをしていたらお腹が空いて来たので、食べてみようと割ってみました。


割った断面を見てみると、なんとなく違和感があったので、よくよく観察すると、本来種のある場所に溝のようなものがあるものの、全く種がありません!


これが1代交配のF1種なのでしょうか。


実際に目にして、初めて意味が分かりました。


ちゃんと食べられるのでしょうか。


ちょっとドキドキしますね・・・。






カボチャプリンにしてみました



成長するはずがないのに成長した種なしバターナッツ、普通にカボチャプリンにしてみます。


材料は、

  • かぼちゃ(バターナッツ)

  • 卵2個

  • 牛乳200ml

  • 砂糖小さじ8杯

  • バニラエッセンス適量


です。




手順は、皮を剥いたかぼちゃを適当な大きさに切り、ふんわりラップをして500Wで6分レンチンします。


レンチンするとラップが膨れて破れてしまうので、ふんわりラップするのがコツです。


爪楊枝で何個か穴を開けておいてもいいかもしれません。


念のため竹串で火が通っているか確認します。


かぼちゃに火が通っていたら、卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを入れてフードプロセッサーにかけます。


小分けした方がおしゃれなのですが、面倒なのでグラタン皿で作りました(笑)。


容器に材料を入れる際、ザルで漉しながら入れると舌触りは滑らかになります。


この後20分間蒸しますが、上から落ちてくる水滴を防ぐためにホイルで蓋をして蒸します。


ラップよりも金属のホイルで蓋をした方が、熱伝導がいいので火が通りやすいです。


あとは粗熱をとって、冷蔵庫で冷やせば完成です。


冷やすと甘みが物足りなく場合がありますが、ハチミツやメープルシロップをかけたり、自分でカラメルを作ってみてもいいかもしれません。


と、ここまでは普通のカボチャプリンのレシピですが、謎のバターナッツ、はたしてお味の方はいかがでしょうか・・・。


食べて見ると、普通にほっくり美味しかったです
食べて見ると、普通にほっくり美味しかったです



食べてみると、いつも通りのほっくり美味しいカボチャプリンでした!


ただ、この味を食べたくても種がないので、もし食べたければ新しい苗を購入してくるしかありません。


今年購入できるF1種の苗は改良が進んで、一昨年の苗とは違うかもしれません。


そう考えると、最初からうまくいかなくても、自分でコツコツ育てる固定種の方が私の性に合っているようです。


手間がかかる分、かわいく感じます(笑)。