GAFAと共存_サムネ

GAFAと共存

個人と企業、GAFAの功罪

2018年、アメリカでは3800以上の店舗が閉店する。
ドラッグストア大手のウォルグリーン(Walgreens)、トイザらス(Toys R Us)、ギャップ(Gap)はそれぞれ数百店舗を閉鎖する。
“小売業の崩壊”が業界を襲い、クリアランスセールとショッピングモールの閉鎖が広がっている。

Business Insider :閉店が続くアメリカ小売業「最期の日々」

アマゾンは、オハイオ州アクロンのローリング・エーカーズ・モールの跡地に、69万5383平方フィート(約6.5ヘクタール)の施設の建設を計画していると報じられた。
ローリング・エーカーズ・モールは客足の減少により、2013年に閉鎖された。
モールにはメーシーズ、JCペニー、シアーズなどが入っていた。

Business Insider :廃墟となったショッピングモール、アマゾン倉庫に?


昭和世代の私たちが子供の頃、たまの日曜日に、晴れ着を着て連れて行ってもらえるデパートは夢の国でした。


親が買い物をしている間、


「おもちゃ売り場で待っててねー」


なんて言われると嬉しくてしょうがなく、高くて買ってもらえない超合金のおもちゃで遊んだり、ラジコンやらウルトラマンの人形やら、私を含め子供たちがたくさん遊んでいました。


エレベーターガールがいて、なぜかおもちゃ売り場は5階でした(笑)。


屋上の遊技場で遊んだり、帰る前にデパートで食べさせてもらった、ちょっと小洒落たナポリタンや、なにやら分厚いパンをくりぬいて容器にしたパングラタン・・・。


雑多な空気、におい、食感・・・、色々な体験こみこみで「デパート」に連れて行ってもらえるということは、一大イベントでした(笑)。


「AIが発達すれば人間は働かなくてもよくなる」と言う論調と、「AIに雇用を奪われて貧しくなる」と言う論調がありますが、私はどっちもどっちだと思います。


GAFAの本拠地アメリカでは、既存の小売店がアマゾンをはじめとするネット通販の波に押されて次々と倒産、閉鎖し、皮肉なことに、その巨大な跡地にアマゾンの倉庫が次々と建設されているようです。


それもそうですよね、昔は新聞の折込チラシくらいしかセールの情報がなく、デパートに行けば、そのデパートの中でしか価格の比較が出来なかったのに、今ではネットで世界の情報を見て価格を比較する時代です。


例えば靴屋さんに試着には行きますが、自分のサイズが分かってしまえばネットで検索して、店頭の半値くらいで購入できる場合もあるでしょう。


小売店としては厳しい状況ですが、消費者側からすると、こんなに優しい時代はありません。


内装にお金をかけ、質の高いサービスを提供し、物を販売するだけではなく「体験」が売りだった高級デパートも、それまで自身の売りだった「高級感」が足かせとなって高級であれば高級であるほど閉鎖、倒産に追い込まれてしまう・・・。


これは何も小売業に限らずマスコミもそうでしょうし、エンターテイメントの分野でもそうでしょうし、今は巨大企業と個人の差がほとんどない状況なのではないでしょうか。



昭和の頃は自分のカメラを持っている子なんて珍しく、よっぽどお金持ちでないとビデオカメラなんて持ってませんでしたので、自分から欲しいと思わないくらい遠い存在でした。


今ではスマホでなんでも出来ますもんね(笑)。


テクノロジーはある意味平等な世の中を作ったのかもしれません。


子供の頃はテレビの撮影をやってると、嬉しくて嬉しくて、後ろでピョンピョン跳ねてピースサインをしたり、とにかくテレビに映ることが嬉しくてしょうがありませんでしたが、今ではYoutubeでやろうと思えばいつでも自分の動画を配信出来ます。


セブンイレブンの24時間営業問題等を見ていると、今や個人のSNSの発言や動画が巨大企業や国家に影響を与えうる存在です。


GAFAが作った新しい世界は、それまで誇張され、なんとなく尊敬されていた巨大組織や有名人を一般人のレベルまで引きずり下ろし、みんな平等にした世界ではないでしょうか。


セブンイレブンの24時間営業問題もそうですが、ハリウッドで始まった「me too運動」は象徴的な出来事です。


誰も手をつけられないほど力を持った超大物プロデューサーを、勇気ある女性達がSNSで告発し、大きな世論を味方につけて、その地位から引きずり下ろす・・・。


これまではあり得なかった構図ではないでしょうか。


反面、不景気や将来への不安感を反映してか、SNSで世論を味方にして、何でもかんでも相手が立ち直れなくなるまで叩き続ける極端な今の風潮は、言葉が軽くなり過ぎているように感じますし、「怖くて窮屈だな」とも思います。


「巨大組織=悪」という図式ではなく、「GAFA=善」という図式でもありません。


GAFAのおかげで自分の手の平の上にショッピングモール、CD屋、レンタルビデオ店、ゲームセンター等々を手に入れた私たちですが、反面、富の一極集中で残念ながら職を失う方もたくさんいらっしゃるでしょう。


例えば、もし自動運転が実現すれば、今問題になっている高齢者の運転事故はなくなり、便利で安心安全な世の中になるかもしれませんが、タクシー業界はなくなってしまうかもしれませんし、今、人手不足でどんどん雇用している宅配業界も、大きな再編を強いられることになるでしょう。


楽天銀行のようにアマゾンがアマゾン銀行を立ち上げる可能性もあるだろうし、そうなった場合、日本の金融どころか世界の銀行にとって脅威になるのは間違い無いでしょう。




GAFAに侵食されずに活用する

会社や組織、既存の業界、業種には非常に厳しい時代ですが、これほど個人が情報を発信しやすく、副業あるいは本業としてフリーランスを始めやすい時代はなかったと思います。


景気のいい時、人は「憧れ」や「天才」を求めますが、不景気で先行きに不安を抱えている今は、なにか特別な才能よりも「共感」の方が受け入れられやすいのではないでしょうか。


義母の介護で夫婦共々、非正規雇用だった私たちは、年齢的にも正社員を目指せる歳でもなく、どうやって生計を立てるか悩んで出した結論が「風々工房」というフリーランスでした。


嫁に描いてもらった絵がそこそこ形になっていたので、漫画とブログを始めました。


関連記事「漫画を描き始めて・・・」


「これで生活しています!」というレベルでは全然ないですが、GAFAに将来侵食されず、GAFAを活用して生計を立てようと思ったら、それ以外考えつきませんでした(笑)。


私たちはインスタとブログしか経験していないので、それ以外のことはなんとも言えませんが、インスタに素晴らしいイラストや漫画、写真を投稿してらっしゃる方もたくさんいらっしゃるし、ご自分の苦しい経験を投稿して、共感を集めてらっしゃる方もいらっしゃいますが、ブログを運営されている方は少ないですねー。


もったいないです・・・。


「ブログはオワコンで今は動画」


という方もいらっしゃいますが、自分のペースで読める文章のニーズがなくなることはないと思います。


自分の経験や趣味をより深く掘り下げて伝えらますし、信頼性も上がります。


「そんなつもりじゃなく、純粋に投稿しているだけです!」


と怒られてしまうかもしれませんが、もしかしたら収入に結ぶつくかもしれません。


仕事をしてらっしゃる方や、専業主婦の方、学生の方、何も本業にする必要はないので、副業として初めてみるのはいかがでしょうか。



ブログの収益化とGoogle Adsense

ブログを立ち上げて収益化を考える場合、まず目指すのがGoogle Absence (以下アドセンス)ではないでしょうか。


私たちのブログにもアドセンスを貼っています。


関連記事「グーグルアドセンス奮闘記」


アドセンスはグーグルの承認を得て初めて貼れるようになれるのですが、アドセンスを貼れるブログを目指す場合、最初からそのつもりで準備するのが吉です。


アドセンスにはコンテンツポリシーというのがあって、以下のような内容を書いたり掲載するとグーグルの承認を得ることが出来ません。

アダルト コンテンツ
家族向けコンテンツに含まれる成人向けのテーマ
危険または中傷的なコンテンツ
危険ドラッグおよび薬物に関連するコンテンツ
アルコールに関連するコンテンツ
タバコに関連するコンテンツ
ギャンブルとゲームに関連するコンテンツ
ヘルスケアに関連するコンテンツ
ハッキング、クラッキングに関連するコンテンツ
報酬プログラムを提供するページ
不適切な表示に関連するコンテンツ
衝撃的なコンテンツ
武器および兵器に関連するコンテンツ
不正行為を助長するコンテンツ
違法なコンテンツ

AdSense コンテンツ ポリシーの詳細


ですので、セクシー系の漫画やイラストを投稿している方や、あまりにも身内や他人を誹謗中傷する投稿の方は、例えSNS上で人気があってもアドセンスは難しいかもしれないので、ブログ用に内容を再検討するか、他の方法を考えた方がいいかもしれません。


いずれにせよ、もしアドセンスを目指す場合はコンテンツポリシーをよく読み込んだ上でブログを始めた方が良いでしょう。


「ラーメン屋は開業する半年前に勝負は決まっている」と言われていますが、本当にその通りだと思います。


読んでもらえる記事を書くのは大変だし、書くネタはなくなるし、趣味でツラツラと愚痴や日記を書く事は出来ても、広告を貼ってもらえる健全な内容で継続的に続けていくというのは辛いものがありますが、外で働こうが、家で働こうが、お金を稼ぐのに楽な道というものはなく、苦労はつきものです。


よく若者が、


「オレは不労収入のブログで食ってる自称無職です」


と言ったりしていますが、私に言わせると不労収入なんてとんでもない話で、継続して文章を書くということは、なかなかの重労働です。


ここまで偉そうに書いてきましたが、今のところほとんど収入になっていません(笑)。


私たちのブログは内容が健全すぎるのか、あるいは掲載される広告が読者の方のニーズとマッチしていないのか、誰も広告を押さないので40記事現在、1日当たり数十円の世界です(笑)。



Amazonで自己出版

ある程度、漫画であれ、イラスト、写真、文章が溜まってきたら、アマゾンで自己出版出来ます。


正式名称はKindle ダイレクト・パブリッシング 、通称KDPです。


このKDPの優れているところは、通常数百万かかってしまう自費出版を無料で出来て、世界で一番大きなマーケットのAmazonで販売が出来るところです。


まさにGAFAと共存ですね(笑)。


GAFAに侵食されている分野の1つに紙の印刷物があると思うのですが、これからはというか、今現在デジタルコンテンツの時代でしょう。


とくにSNSの漫画を読んでいる方は、100%スマホをお持ちでしょうし、紙で印刷する必要性はないと思います。


ツイッターやインスタに漫画を投稿していて、出版社からスカウトされて単行本を出版するケースが流行っているようです。


出版社を通す場合、編集の方も間に入るだろうし、校正、印刷、印刷所から本屋さんまでの配送等々、間に多くの人が関わるし、皆さんそれで食べているのでコストがかかります。


カラー刷りした場合、インク代もかかるだろうし1000円以上になるのも否めませんよね。


ただ、今までSNSで無料で読めたのに、印刷した単行本を1000円とか1200円とか出して買いますか?


お金を出すにしても、LINEスタンプに毛が生えたくらいが限度じゃないでしょうか?


印税にしても、こちらは素人です。


実績もないから出版社からしてみれば、売れるか分からない新人の本をお金をかけて出版するだけでリスキーなので、こちらから交渉なんてまず無理でしょう。


よくて10%、それ以下の印税なんてザラにあると思います。


しかも中古で売れた場合、印税は入りません。


私自身、本なんて中古でいいので、ベルセルクの単行本以外、ここ数年新品で買ったことがありません(笑)。


そりゃ出版業界も廃れますよね(笑)。


KDPの場合は条件によって異なりますが、35%、70%の2択です。


↓Amazonのリンクです。


電子書籍のロイヤリティ オプション


当然執筆、制作、校正等、全部自分でやらなければいけませんが、逆に今までインスタにあげている漫画にしろ、このブログにしろ自分でやってきたので、他人の手を煩わせることなく自己出版出来るのは、むしろ魅力です。


あとは自由度です。


出版社も商売なので、こちら側がネタも溜まったし続編を出したいと思っても、最初の単行本が例えば1万冊以上売れていないと続編の話にすらならなかったりで、せっかく頑張って最初の本を出しても、それっきりなんてこともよくある話でしょう。


これでは作家寿命を縮めてしまいます・・・。


以上のことから、お話を頂いても今までのところお断りしています。


自分たちなりに考えた「GAFAと上手く付き合って生計を立てる方法」はこんな感じです。


私たちもまだまだ挑戦中ですが(笑)。