※注
私たちはお知り合いになった土地の所有者様の許可を頂いて、ワラビを採らせて頂いております。
許可なく他の人の所有、管理する山に入って採取することは不法侵入、不法採取の違法行為に当たるので、ご注意ください。
ゴールデンウイーク中は天気が不安定でしたが、暖かくなってきましたねー。
私たちの散歩道では八重桜が散り、一面に花びらの絨毯が出来ていました。
タラの芽も成長が早いですねー。
小さいタラの木は、これからのためにタラの芽をとらないで残しておいたのですが、どんどん枝分かれして葉っぱがワサワサ生えてきました。
今年の春にパンチさんに教わるまで、タラの木を見たことがなく、冬の間は枯木だったので、葉っぱが出てきたタラの木を見るのは初めてです。
こういう木だったんですね。
タラの木は柔軟性がないので、強い風が吹くと折れてしまったりするのですが、その折れた幹からも枝葉が生えてきてるので、生命力の強い木なのかもしれません。
来年が楽しみです(笑)。
フキノトウが生えていた場所では、当たり前のことなのかもしれませんが、一面フキが生えて、ポキっと折って匂いを嗅いでみると、ちゃんとフキのいい香りがします。
セリは暖かくなるにつれて、グングン生えてきていますが、残念ながら硬くなってしまったので、旬の時期を過ぎてしまったのかもしれません。
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東京にいる頃、私は夜勤で働いていたので、季節の移り変わりも、
「あー、暑くなってきたなー」
「そろそろ、寒くなってきたな・・・」
くらいにしか感じませんでしたが、今は目に見える自然、その時期の野草の香りや味覚、季節ごとの鳥の鳴き声や生き物・・・。
なんていうんでしょう・・・、「五感」で四季を感じることが出来るようになりました。
自然の香りって、季節もそうですが、晴れている日、雨上がりの日、暖かい時、寒い時、その時その時で、こんなに違うんですね。
- 花びらの絨毯
- 成長したタラの芽
- 一面フキです
- ドクダミも生えてきました
私はアトピーで、東京にいた頃は、排毒効果が高いドクダミ茶を買って飲んでいましたが、秦野に引っ越してからは、山道に生えているドクダミを自分で採ってきて干して、自家製ドクダミ茶を作るようになりました。
普通に買ったものと変わらない味がします(笑)。
これは私の勝手な思い込みなのですが、自分の住んでる場所に生えている素材を使った方が、同じ環境で育っているので、花粉症にもよく効くような気がします(笑)。
私たちの住んでる秦野市の山では、まもなく真竹のタケノコのシーズンです。
一般にスーパーで売っている孟宗竹に比べるとほっそりしていて、路地販売でもよく1本100円とか150円で見かけるようになります。
近所の山では、森と竹林が混在していて、竹は普通の樹木に比べて成長が早いので、そのまま放っておくとどんどん森を侵食して若木が育ちません。
パンチさんの管理されている土地でも苦労なさっていて、竹を駆除して森を維持している状況で、何もしないと数年で竹林に戻ってしまうそうです。
水辺から近いタケノコが美味しくて、採るなら朝日が登る前に採ったタケノコが一番美味しいとのこと。
楽しみです(笑)。
さて、今の時期の素人でも採りやすい、オススメの野草をパンチさんにお伺いしていると、何やら草むらでゴソゴソして、「はい」と見せて頂いたのがワラビでした。
パンチさんが仰るには、日当たりのいい草むらによく生えてるそうで、成長しきったものより、先端のグルグルしているところが開ききっておらず枝分かれしていないもの、「ポキッ」と気持ちよく折れるワラビが美味しいとのことでした。
見本のワラビを頂いて、散歩の続きのいつもの山を登りながら、辺りをキョロキョロしていると、旦那が土手の上にワラビを見つけました!
- 春の散歩道
- ポキンと折ります
- いっぱい採れました!
パンチさんに頂いた見本のワラビと見比べてみても一緒のワラビです。
最初の一本を見つけて周りを見渡すと、そこにも、ここにも、まるでツクシのようにワラビが生えています!
今まで気づかなかったのが不思議でした(笑)。
「どうやって採るのかなー」と、折り曲げてみると、本当に気持ちよく「ポキン」と折れます。
先端が開いて枝分かれしているワラビは折り曲げても「クニャッ」として折れません。
「なるほど、これが食べ頃の見分け方か」と思いながら、ポキポキ折っていると、ワラビはアクが強いのか、指先が真っ黒になってきます。
フキノトウもそうでしたが、群生する習性があるのか、1本見つけると、だいたいその周囲にも何本か生えています。
なぜか草むらの真ん中ではなくて、見つけやすい、人の通る山道側にたくさん生えてるのが不思議です。
いやー、夢中になりますね(笑)。
暖かい日に、蜂の羽音を聞きながらワラビを採っていると、時間が経つのを忘れてしまいます(笑)。
それでも20分、30分くらいでしょうか、あっという間にビニール袋一杯のワラビが採れました。
ここからは、旦那の独壇場です(笑)。
ワラビの醤油漬けを作ってもらいました。
- ワラビを重曹でアク抜き
- アク抜きしたワラビを水洗い
- この後一晩水に浸けます
- 一晩アク抜きしたワラビを切る
ワラビはアクが強いので、ほうれん草や春菊のように、お湯で湯がくだけではアクが抜けないので、重曹を入れるそうです。
大きめのお鍋に重曹と、お塩をひとつまみ入れてお湯を沸かし、沸騰したら火を止めます。
火を止めたお湯にワラビを投入して、30分ほど放置します。
ワラビを長時間煮てしまうと、ワラビが溶けてしまうので、このやり方がいいそうです。
30分経ったところで、流しに用意していたボールに「ザー」とあけ、水洗いします。
湯気がモクモクしている中、水でじゃぶじゃぶ洗っていると、最初は黒く濁っていたり、ワラビの先端の花粉の様な粉が出たりしますが、水が綺麗になるまで洗い、ここからさらに一晩水につけてアクを抜きます。
ワラビのアク抜きをしていると、見たことのない黒い泡がブクブク出てきたり、アクが強いですねー。
先人の知恵と言うんでしょうか、こんなにアクが強い野草を、最初に食べてみようと思った人はすごいと思います。
- お醤油をお玉2杯
- お酒をお玉1杯
- 醤油ダレを煮詰めます
- 醤油ダレを注ぎます
翌日、醤油漬け用のタレを作ります。
旦那は、いつも家にあるもので適当に作るのですが、今回のレシピは、
- 醤油: お玉2
- お酒: お玉1
- お酢: 少々
- 砂糖: 甘くするのではなく、コクを出すため少々
- ごま油: 香り付けに少々
- 刻み生姜: 適量
とのことです。
各材料を煮詰めて、アルコール分を飛ばし、ワラビを入れた容器に入れて、一晩漬け込んだら完成です!
まとめると、ワラビの醤油漬けには、アク抜きに1日、醤油ダレに漬け込むのに1日と調理に2日かかり、食べられるのは3日目です。
実は私、ワラビを食べるの初めてなんです。
今までお蕎麦屋さんの「山菜蕎麦」等で、もしかしたらワラビが入っていて、無意識のうち食べたことはあるかもしれませんが、「これがワラビです」という状態で食べたことがありませんでした。
いやー、歯ごたえがいいですね。
シャキシャキ、シャクシャクして美味しいです。
「こんなにお醤油を入れて大丈夫かな?」と思いましたが、お醤油に漬けるとワラビの量が3分の1になるくらい水分が出るので、むしろ薄いくらいです。
ちょっとネバネバ、ヌルヌルするので、ナメコやオクラとも相性がいいかもしれません。
上に大根おろしをちょこんと乗せたら美味しそうです(笑)。
ご飯の箸休めにもいいし、ちょっとしたお酒のおつまみにも、冷蔵庫からサッと出すだけなので重宝しています。
繊維質の塊なので、お通じにも良さそうです(笑)。
今の時期は、どんどんワラビが生えてくるので、散歩に行くたびに採ってきてはアクを抜いて、ワラビとお醤油を継ぎ足し、継ぎ足ししては食べています。
フキノトウの旬が終わると、タラの芽が始まり、タラの芽が終わるとワラビ、これからはタケノコ・・・。
ちょっと、その先はまだ分かりませんが、自然って豊かなんですね。
最近、めっきりスーパーで野菜を買うことが少なくなりました(笑)。
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