※注

石鹸作りには苛性ソーダを使います。

苛性ソーダは強アルカリの劇物指定の薬品で、薬局の窓口でも通販でも、購入する際は「譲受書」という書類の記入、印鑑、身分証の提示が必要です。

苛性ソーダは「強アルカリ」なので肌につくと火傷したり、目に入ると失明する恐れがあるくらい強い薬品なので、体に直接触れないよう細心の注意が必要です。

水と反応すると発熱し、強い塩素臭のような有毒ガスも発生します。

保管の際も、特に小さなお子様のいらっしゃる場合は、保管場所に十分お気をつけ下さい。





アトピー持ちの私がコールドプロセス石けんの存在を知り、一番最初に牛乳パックで作った石けんがオリーブオイル石けんでした。


使うオイルがオリーブオイルだけだし、パームオイルやココナッツオイルと違ってスーパーで購入できるのが、何と言っても楽です。


本で読んだだけで「鹸化」という意味もよく分からず、最初は普通に購入できるエキストラバージンオイルで作って見ましたが、かき混ぜても、かき混ぜても、なかなか乳化というか鹸化しないで苦労しました。


何回か作ってみて分かったのですが、どうやら純度の高いオイルほど苛性ソーダと反応し辛いようで、精製した後のオイルの方が鹸化しやすいようです。


そう言えば、少し酸化して揚げカスが混じったような揚げ油で作った廃油石けんは、今まで作った石けんの中で一番反応が良く、あっという間に鹸化したので楽でした。


どうして鹸化しやすいか、どうして鹸化しにくいかは分かりませんが、鹸化しやすいオイルの方が作るのが全然楽です。


両方とも試してみましたが、サラダ等、生でそのまま使うエキストラバージンオイルよりも、加熱調理に向いているピュアオリーブオイルの方が鹸化しやすかったです。


今回はマルセイユ石鹸で使った残り半分の、ポマスオリーブオイルで作りました。


ポマスオリーブオイルはスーパーで見かけることはありませんが、一度絞ったオリーブの絞りカスをさらに絞って作ったオイルで、オリーブオイルの中でも一番安くてグレードが低いオイルです。


手作り石鹸の特徴は、

  • 泡立ちが控えめだけど洗浄力がある
  • 溶けやすいのでなくなるのが早い

ですが、オリーブオイル石けんはマルセイユ石けんに比べて、より泡立ちが控えめで溶けやすい特徴がありますが、洗浄力はしっかりしています。


作り方はオリーブオイルだけを使うだけで、3種類のオイルを使うマルセイユ石鹸と一緒なので作業、説明が重複する部分もありますが、ご了承ください。






オリーブオイル石けんの手間、材料、コスト


今回も分量はこちらの本を参考にしています。




ポマスオリーブオイルはネットで「カフェドサボン」さんから購入しました。



ポマスオリーブオイルにこだわらなければ、スーパーで購入できるピュアオリーブオイルでも大丈夫です。


使う材料は、

  • ポマスオリーブオイル 458g(500cc)
  • 苛性ソーダ 53g
  • 水 180cc

です。


工程

  • 仕込んで型に入れ、1日置く
  • 翌日、容器から出して3日干す
  • 使いやすい大きさに切って6週間干して完成


固まりやすいパームオイルを使わず、オリーブオイルだけで作るので、切ってからの干し時間がマルセイユ石けんよりも2週間長い6週間で、完成まで6週間〜7週間かかります。


今回、出来上がったオリーブオイル石けんを計って見たら644gありました。


オリーブオイル1本(644g)のコストをまとめてみると、

材料使用量使用量から割り出した
単価
ポマスオリーブオイル458g(500cc)495円
苛性ソーダ53g56円
合計 551円


作る時間は長いですが、1本あたり6個くらいの石けんが作れるので、お得です(笑)。


それでは写真付で解説していきます。






温度を40度くらいに揃えて混ぜる



まず、苛性ソーダ53gに水を180cc入れて、完全に反応しきって透明になるまでかき混ぜます。


この時、強い塩素臭のようなガスと90度くらいの熱が発生するので、換気扇の下等の風通しのよい場所で、熱くなった容器に気をつけながらかき混ぜます。


手作り石けんの一番大事なところは、いかにスムーズに鹸化できるかです。


温度が高い方が鹸化しやすいので、オリーブオイルが酸化しないギリギリの40度くらいまで湯煎で温め、水と反応して温度が90度くらいになった苛性ソーダ水を氷水で40度くらいに冷まし、温度を揃えてから二つを混ぜ、鹸化するまで20分ほどかき混ぜます。


実際にやってみると、休みなしに20分間かき混ぜ続けるのは非常に大変なので、湯煎しながら温度を40度前後にキープしながらかきまぜると鹸化しやすいです。


特にオリーブオイルだけだと、3種類のオイルを使うマルセイユ石鹸に比べてちょっと時間がかかるかもしれません。






型に入れて干していく



マヨネーズくらいの粘度になるまでかき混ぜたら、鹸化終了です!


クッキングペーパーを敷いた型に流し込んで、1日置きます。


私は3回くらい石けんを作ってから木製の型を購入しましたが、牛乳パックでも十分作れるので、初めて作る方はわざわざ型を購入する必要はありません。


一回作ってみないと、気にいるかどうかも、作り続けるかどうかも分からないですもんね。


お試しの時は、なるべくコストをかけないのが吉です。




翌日、型から出し、ソロソロとクッキングペーパーを剥がして更に表面が落ち着くまで、そのまま3日間くらい干します。


型から出したばかりのオリーブオイル石けんは、まだ柔らかいし、チーズケーキみたいで美味しいそうなので、お子様がいらっしゃる場合は、干す場所に注意が必要かもしれません。


表面が落ち着いたら、使いやすい大きさに切って、満遍なく乾くように、時々ひっくり返しながら6週間くらい干して熟成させます。






6週間後、完成です!



今回、マルセイユ石鹸と一緒に作って干したのですが、やっぱりオリーブオイル石けんの方が使える固さになるまで時間がかかりました。


一番最初に自分で石けんを作って以来、久しぶりのオリーブ石けんです。


「アロマの香りがしたらいいな」と思って、アロマオイルを数滴垂らして作ったのですが、出来上がると全然アロマオイルの香りがしなくて、アロマオイルを入れて作る場合は、全体の2%くらいの分量を入れないと効果(香り)がないとのことで、それ以来アロマオイルを入れるのを辞めました・・・。


確かに泡立ちは控えめですが、洗浄力は見かけ以上にしっかりしています。


マルセイユ石鹸もオリーブオイル石けんもたっぷり作ったので、当分石けんには困りません(笑)。


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ABOUTこの記事をかいた人

風々工房(ぷぷこうぼう) 東京出身のププ(嫁)、山形出身の旦那夫婦でインスタ漫画を描いています。 借金のあったププ母の介護、非正規雇用など色々乗り越えて、2018年に秦野市に移住しました。 社会の歯車から離れて、はたして生きていけるのか実験中です(笑)。 もしよろしければ、これまでのストーリーのインスタ漫画もご覧ください。