もう10月、夏の残り香というか悪あがきというか、突発的に30度くらいまでいく日もありますが、朝晩は少し肌寒いくらいです。
天気のいい日に久しぶりに散歩に行くと、気温はちょっとした夏のように暑いのですが、もう落ち葉が散り始めて山も少しずつ衣替えをしているようです。
昔から天日干しのお米に憧れがあったりするのですが、秋の風物詩というか、稲刈りが終わった後の田んぼで、稲をハザ掛けに干している光景をテレビや写真で見ても、東京しか知らなかった私にはいまいち現実感がなく、そういう世界もあるんだなと、なんとなく田舎に対する情景というか、実際には見たことがないのに懐かしい感情を持っていました。
秦野市に引っ越してきて初めてハザ掛け(「ハザ掛け」という言葉も秦野市に引っ越して初めて知りました)を見た時は、「こ、これは!」と、感動しました。
いつもの土手にも彼岸花が咲き出し、自然界はすっかり秋に入ったようです。
野菜しか植えていない我が家では、唯一秋の訪れを感じさせてくれる花といえば菊芋の花だったりします。
菊芋は名前に「菊」が付くだけあってキク科の植物で、この時期になると写真のように大輪の花を咲かせます。
菊芋は花は咲かせても普通の菊と違ってタネができるわけではなく、地下にできる「菊芋」と言われる地下茎から発芽して繁殖します。
繁殖力は国から「要注意外来生物」に指定されるくらい鬼のように強く、実際、我が家でも3年前に頂いた菊芋を植えてから一度も植えていないのですが、毎年掘り残した菊芋から勝手に発芽して庭の一角を占領するようになりました。
そんな菊芋、キク科の植物だけあって普通の菊のように花びらが食べられるそうです。
そもそも菊の花を食べること自体東京出身の私には驚きだったのですが、旦那の出身地の山形ではよく食べるとのこと。
確かに菊の花の酢の物はプチプチして美味しかったです。
菊芋の花も、今現在庭に咲いているので、新鮮さだけは負けないし、何しろ完全無農薬です。
早速庭で摘んで酢の物にしてみようと思います。
菊芋の花の酢の物
材料としては、
- 菊芋の花びら
- お酢 大さじ1
- お醤油 大さじ1
- 砂糖小さじ 1/2
で、基本湯がいた花びらを三杯酢で和えるだけです。
まず、花びらだけプチプチとむしり、たっぷりのお湯で湯がきます。
この時、湯がき過ぎると花びらから粘り気が出て歯ごたえも風味もとんでしまうので、本当にサッと湯がく程度です。
湯がいた花びらを冷水にかけてキュッと絞り、三杯酢で和えます。
さてさて、どんな感じでしょう。
歯ごたえはシャキシャキいいですね。
うーん、ただ喉越しがちょっとガサガサするというか、あまりよくありません。
風味もあることはあるのですが、何しろ野生なので、食用に品種改良された食用菊には及びません。
素朴な味わいというか、他に例えようのない菊芋の花を食べてるという感じです。
もしかしたら、かき揚げ等、油で火を通した方が相性がいいかもです。
花が咲いているうちに色々試してみようと思います。
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