朝からしんしんと冷えると思っていたら、秦野でも初雪が降りました。
毎年センター試験の日は雪が降るイメージがあるのですが、なにもこんな大事な日に降らなくてもと思います。
秦野市に移住してもうすぐ2年目も終わりますが、雪はほとんど降りません。
記憶にある限り、去年の冬も1回振ったくらいで、積もることなく翌日には消えていました。
今日の雪も外に出て見てみると、完全に雪の状態になったのは一瞬くらいで、あとはみぞれと雪の中間くらいです。
日が落ちたら、もしかしたら路面が凍結して危ないかもしれませんが、それでも雪国に比べると恵まれています。
山形にいた頃は、冬になると度々ニュースで、
「東京は5センチの大雪が降って、歩行者が転倒して骨折しました」
というニュースを見ては、
「5センチぐらいでそんな馬鹿な・・・」
と、思っていましたが、実際に東京に出てみて初めて気づいたのは、雪の備えが全く違うということでした。
基本的に車社会の山形は、冬になればタイヤをスタッドレスに履き替え、雪が降ればチェーンを巻くのが常識だし、雪かき用のスコップは各家庭に常備しているし、格好をつける場所がないので、雪や氷でも滑りにくい機能的な長靴を履くことも厭いません。
東京の家庭ではスコップがないのが普通なので、雪が降るとお湯をかけて溶かす方をよく見かけました。
これだと夜になると凍ってしまうので、つるつる滑って危ないです。
会社に行く時の革靴も、靴底が平らで滑りやすいし、水気がしみて足先が冷え冷えになったりしますが、さすがにゴリゴリの長靴で電車に乗って通勤するのも恥ずかしいので、結局水気に弱く、滑って危険な革靴で通勤していました。
これだと雪に慣れているはずの私でも転んでしまいます。
車も、みんながチェーンを巻いているから山形では雪が降っても普通に稼働していますが、東京ではチェーンを巻いている車の方が少ないので、道路の状態を見ていても、流通が一時的に麻痺してしまうのも理解できます。
おそらく自治体でも、維持費もかかるし、降るか降らないか分からない雪のために除雪車の用意なんてしてないでしょう。
ごみ収集の方が本当に大変そうでした。
住んでみないと分からないこと、経験してみないと分からないことはたくさんあります。
とくに日本は細長いので、北の方の文化と南の方の文化、あるいは東の文化、西の文化、お互いから見て信じられないようなこともあるかもしれません。
本当はお金に余裕があればあっちこっち行ってみたいのですが、なかなかそういうわけにもいかないので、だいたい真ん中ぐらいの秦野市でコツコツ書いています。
実は18日出張で東京におりまして、秦野に降った初雪と同じであろう雪を、東京で見ていました。
私も東京の雪の様子を子どもの頃、ニュースで見るにつけ、都会はちょっとの雪で混乱するのだな…と印象づけられていて、「電車大丈夫かな」と気構えていたのですが…いたって平常運転でホッとしました。
しかも、私はまだ今季雪を見るのは2度目なんです。長野で見ない雪を、まさか東京で見るとは…と不思議な心地でした。
近年の冬は雪が降らなすぎて、長野県でもスタッドレスタイヤが勿体ないとタイヤ交換をしない人がいたり、備えが盤石ではなくなってきています。
かつて雪国の末席にいた私たちも、そのうちちょっとの雪で騒ぎになる日が来るのかもしれません…。
東京出張、お疲れ様でした!
無事故で良かったです。
「温暖化」というと、昔は頭のいい人がいう言葉のようなイメージがありましたが、
どんどん現実になってきて、肌で感じる時代になってきました。
本当にこれからどうなっていくのでしょうか・・・。
夏が心配です・・・。