ミョウガの株分け_サムネ

ミョウガの株分け

家庭菜園も4年目、失敗も成功もありましたが、ここまでのところ一番手がかからないのはシソとミョウガです。


シソはいちいちタネ採りをしなくても雑草のように毎年コボレダネから生えてくれるし、ミョウガも一旦木陰に植えてしまえば、毎年春になると芽吹いてくれて、香味野菜好きの私にとってどちらもありがたい作物です。


今回はミョウガの株分けをしました。


4年前、最初にミョウガの株を買ってきて植え、植えたばかりの最初の年は全く収穫出来ませんでしたが、2年目からポチポチ収穫できるようになり、3年目の昨年がピークでたくさん取れました。


ところが4年目の今年はなかなか土の上に出てきてくれない・・・、つまり収穫ができないということですが、地面を軽く引っ掻いてみると土の中でミョウガの根っこがこんがらがって、ミョウガが出てくるのを邪魔しているようです。


ミョウガはそもそも何なんだろうと調べてみると、ミョウガの根っこから出てくる花のつぼみが私たちが普段食べているミョウガの部分で、4年〜5年経つと根っこが育ち過ぎて花のつぼみ(ミョウガ)ができにくくなるので「株分け」が必要になるとのことでした。


根っこの部分は普段土の中なので気付きませんでしたが、確かに最初の年に比べると上の葉っぱの部分はかなり大きくなっていて、株自体が大きくなったのか、葉っぱが生えてくる範囲も随分と広くなってきました。


育ち過ぎて性質も変わってしまったのか、もともと秋ミョウガとして株を購入して秋に収穫していましたが、今年は夏の間にちょこっと採れただけで、秋になったら全然収穫出来ませんでした。


これは私たちのミョウガも株分けが必要そうです。




ミョウガは寒さに弱い作物で、秋には枯れ始め冬になると完全に枯れ切って地面の上から消滅し、地下茎(根っこ)だけが冬を越して翌年の春、4月くらいになると思い出したように生えてきて、夏の暑い時期に最盛期を迎え、また秋になると枯れていきます。


株分けの時期としては上の緑の部分が枯れ切った今の時期が最適ということで、久しぶりにシャベルを持って株分けに挑戦することにしました。


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ミョウガの根っこの発掘



まず根っこの発掘作業です。


果たしてどこまで根っこが生えてるのか分からないので、ちょっと広めにシャベルを挿してみて、地面の中で根っこにぶつかる感触を確かめながら掘り起こす範囲に当たりをつけていきます。


ある程度範囲を決めたところで、グッとシャベルを深く挿してテコの応用で土を持ち上げるとプチプチと根っこが切れる音と一緒に地下茎が顔を出してきました。


ここからは根っこにあまりダメージを与えたくないので、手で丁寧に土を落としながら発掘していきます。


もうこの段階で相当絡み合ってこんがらがっているのですが、手で土をかき分けながら地下茎の一番深い部分を探りだし、周辺の土を掻き出すとようやく全容が見えてきました。


直径にすると80センチくらいでしょうか、いやー大きいですねー、こんがらがった根っこの塊です。


これからこの根っこをほぐして植えていきます。






根っこをほぐして植えていく



ミョウガの根っこには「芽」と言われる部分があるので、だいたい一つの根あたり三つくらい芽がついた状態で絡まった根をほぐしながら15センチ〜20センチの長さでカットしていきます。


ほぐして切ってみると、我が家の狭い庭に植えきれるか心配になるほど結構なボリュームで、どうしようか悩みましたが、ミョウガは日陰を好む「陰生植物」なので、現在ブロック塀付近に植えてある野生のネギを別の場所に移植して、ちょうど日陰になるブロック塀沿いに植えることにしました。


自然栽培をしている我が家では、土の中の生態系や環境を変えたくないので耕したりシャベルで掘ったりすることがありませんでしたが、ここまで大規模に庭の土をいじるのは初めてです。


7センチ〜8センチくらいの深さにブロック塀沿いに溝を掘っていくと、寒くて元気のないミミズが出てきたりして、土の中に戻してあげたりしながら溝を掘りました。


下ごしらえの終わったミョウガの根っこを並べ、上から土を被せ、根っこが土としっかり密着するように上からよく踏んだら株分けの終了です。


最初にミョウガを植えた時もそうでしたが、ミョウガは新規に植えてから収穫できるようになるまで1年〜2年かかるので、来年は収穫出来ないかもですが、数年後にはブロック塀沿いにミョウガがずらっと生えて収穫できる予定です。


唯一心配なのが、将来また株分けが必要になった時にもう植える場所がありません・・・。


まあ、そんな先の心配をするより、今回株分けしたミョウガがちゃんと生き残って来春ちゃんと芽を出してくれるかも分かりませんが。


ゆっくり見守っていこうと思います。


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