我が家の自然栽培も3年目を迎えました。


通常、春先は種まき前の土作りのシーズンで、作物が大きく育つように肥料を入れて土を柔らかく耕し、害虫に食べられないように農薬を使いますが、自然栽培の場合はそう言った人の作業を(水やりもしません)一切行わず、自然の環境を整えて作物を育てるという農業の一つです。


もちろん賛否両論あると思いますが、自然栽培の考え方としては、耕すということは土の環境を毎年リセットすることで、肥料を入れると土壌が必要以上に肥えてしまい、栄養を必要以上に吸収した作物には害虫が寄って来やすくなるので今度は農薬が必要になるという考え方です。


果たしてそんなことができるのだろうかと、色々試してながら3年目を迎えました。




最初の年は「これぞ自然栽培!」と、春先にせっせと雑草を成長点から刈って緑肥にしたところ、夏になると土がむき出しになって砂漠のようになり、雑草も生えない土壌になりました。


2年目は雑草こそ土を守ってくれる大事な存在なのではと、秋冬に生える「冬草」と呼ばれる比較的穏やかな雑草を刈らずに夏まで残していたところ、残した冬草が邪魔だったのか、丈の高くなるいかつい夏の雑草「夏草」が抑えられ、土も丈の低い冬草で守られていたおかげか砂漠のようにはなりませんでした。


昨年までは、「とにかく土を、作物が良く育つ状態まで肥やしたい!」という一心で、生えてるだけで土を肥やしてくれるマメ科の作物と、根を広範囲に地中深くまで張り巡らし、土を柔らかく耕してくるイネ科のライ麦を植えて土壌改良に励んできました。



その効果が出て来たのか、同じマメ科の絹サヤとイネ科のライ麦を植えた状態でも、昨年3月と今年3月では畑の緑の量が違います!


昨年は植えた時期も若干遅かったせいか、3月に入っても絹サヤ、ライ麦はまだ苗のような状態で写真ではほとんど存在が確認できませんが、今年は植えるのを1ヶ月ほど早めた(昨年10月下旬)事もあるのか、もう収穫出来るようになりました。


植える時期、天候等々、うまくいってもいかなくても「これが原因」と言い切れないものですが、この時期にこんなに緑がいっぱい生えて畑っぽく見えるなんて初めてで、我が家の土を肥やす計画が上手くいっているような感じがして嬉しいです(笑)。


もう一つ付け加えると、固定種はF1種に比べると最初の年の収穫は少ないですが、毎年自家採種を繰り返していくと本当に発芽率と収穫の量が増えるのは間違いないようです。


ただ、これからもっと暖かくなって、虫が出てくる季節になると土が肥えているだけではダメだということを、この2年間で思い知らされました・・・。






害虫問題



人間の都合で害虫、益虫に分けるのも、随分と自分勝手なことかもしれませんが、作物を育てているとそんなに悠長なことは言ってられません。


昨年は「自分の家で採れた野菜でパスタを作りたい!」と、ウリ科のズッキーニを植えましたが、スクスクと成長してくれたものの、昨年の長い長い梅雨が明けてようやくこれからという時に、ウリハムシと言う、ウリ科の作物が大好きな虫が大発生して、葉っぱを食い荒らされた影響からか、雄しべは生えるものの肝心な実をつけてくれる雌しべが一切生えず、結局1個も収穫できませんでした。


オクラは最初の年、購入したタネを撒いてもタネ20粒中、2株しか成長してくれませんでしたが、昨年種まき用に残しておいた我が家で採れたオクラのタネを撒いたところ、ほぼ100%芽を出し成長してくれたのですが、オクラの葉が大好きなワタノメイガと言う蛾の幼虫とアブラムシが大発生しました。


毎朝、庭の様子を見に行くと、オクラの葉っぱがいくつかクルンチョとなっていて、葉っぱをほぐすと中の方にワタノメイガの幼虫が巣食っていて嫌になってしまったものです・・・。




あとはカメムシ・・・、我が家とカメムシの付き合いは長いです・・・。


どの作物、野菜でも、朝に収穫すると美味しいものですが、朝トレトレをすぐに茹でた枝豆は格別で、今まで食べたことがないくらい甘く、味が濃くて美味しいです。


ただ、私が大好きなこの枝豆、カメムシも大好きで、それはもう大量に、大事な枝豆をチューチュー吸いに来ます。


養分を吸われた枝豆はしぼんでしまって食べられなくなるので、最初の年はキク科のマリーゴールドがカメムシよけになると聞いて、2〜3株くらい植えてみましたが、そもそも枝豆の分量に比べマリーゴールドの分量が少なかったのか、効果を感じることはできませんでした。


2年目は、前年はカメムシの繁殖時期と枝豆を植える時期が被っていたのがいけないのではないかと思い、通常の植える時期よりもあえて1ヶ月くらい遅く植えてみましたが、まさかの長梅雨(7月中はずっと雨でした・・・)にやられてしまい、植える時期が遅かったこともあり、全体的に育ちが悪くほとんど収穫できませんでした・・・。


毎年暖かくなる時期、寒くなる時期は違いますが、自然の虫こそ、その年の気候や天気を反映させて繁殖するので、あえて虫の繁殖時期を避けると言うことは、作物を植える最適な時期を外してしまうと言うことかもしれません。


そう考えると、虫の繁殖時期を避けて植えるのではなく、害虫が寄りにくい土作り、環境づくりを頑張った方が効果がありそうです。






コンパニオンプランツとバンカープランツ



昨年、ウリハムシが大発生して1個も収穫できなかったズッキーニですが、ネギ科の作物をコンパニオンプランツにすると効果があると聞き、ラッキョウ、ニンニクを植えてみたところ、劇的な効果があり、本当にウリハムシが激減しました。


対策を打ったのが遅すぎたのか、途中からウリハムシが減っても結局1個も収穫できませんでしたが、コンパニオンプランツの効果を改めて実感出来ました。


考えてみれば、最初の年に同じウリ科のバターナッツというカボチャを植えたのですが、一緒に玉ねぎとニンニクを植えていたこともあり、それはもうたくさん収穫出来ましたが、確かにウリハムシをそこまで大量には見ませんでした。


ただ、玉ねぎ、ニンニクは、土が肥えていないと育たない作物で、自然栽培では最も育てるのが難しい植物と言われていて、我が家の脆弱な土壌では大きくならなかったので、ズッキーニを植える前に抜いてしまったのが大きな敗因だったのかもしれません。


その後、ネギ類について色々調べてみると、ネギ類の根に住む微生物は抗生物質を分泌するらしく、虫除け効果だけではなく作物の病気の原因になる土壌の病原菌を駆除してくれたり、連作障害を防いでくれたり等々、土のお医者さんのような存在のようです。


これはネギ類を植えねばと、早速山からネギの原種であるノビルを株ごと採ってきて庭に植えてみました。


日当たりが良すぎたり乾燥しすぎているのか、なかなか定着してくれませんでしたが、最近ようやく根付いてくれたようで少しづつ株を増やしています。




ラッキョウ、ニンニクも収穫が目的というよりも虫除けと消毒のために植えています。


収穫も楽しめるのではと昨年10月に植えた九条太ネギは、日当たりが悪いせいか、去年の暮れに芽を出してからあまり大きくならず、微妙な状態です。


「防虫、土の消毒にはネギ!」と、ネギ類を強化してきましたが、相性というものがあるらしく、マメ科の作物の近くに植えると成長を妨げるとのこと。


確かに我が家で緑肥用に植えているマメ科のクリムソンクローバーは、ラッキョウ、ニンニクのそばだと大きく育ちません。


不思議なことに絹サヤは根元にノビルが生えてますが、普通にスクスク育っています。


面白いことにアブラナ科の大根もネギ類の側だと、我が家では大きく育ちませんでした。


相性と言っても一括りにはできないようです。


カメムシ対策としては、なぜかトウモロコシが効果があるそうです。


ただ、このトウモロコシ、一度育ててみたことがあるのですが、食べると甘くて美味しいものの、ベビーコーンのような実しか採れず、農家の方にお伺いすると一番良くできた実以外は間引きしなければいけないとのこと。


つまり、トウモロコシは一株あたり一つの実しか収穫できないんです。


トウモロコシは割と丈が高くなって場所も取るのに、一株あたり実が一つしか取れないとなると、効率的にも我が家の狭い畑では難しいので、それ以来育てるを辞めています。


とは言っても、大好きな枝豆をカメムシから守りたいので、もう一度マリーゴールドに頼ってみようかなと、タネを買ってみました。


前回はマリーゴールドをポッドの状態で購入して、コスト的にあまり植えることが出来ず効果がありませんでしたが、今年は4月になったら枝豆と一緒にマリーゴールドのタネを植えてみようと計画しています。


相性の良い作物を一緒に植えるコンパニオンプランツの他に、クモ、カマキリ、テントウムシ、ヒラタアブ等の害虫を食べる益虫を集めてくれる、バンカープランツというものもあるようで、例えば作物だと、

  • トウモロコシ
  • ムギ類
  • エンドウ
  • ソラマメ


花やハーブだと、

  • ナスタチウム
  • クリムソンクローバー
  • マリーゴールド
  • カモミール
  • バジル

等々がバンカープランツにあたるようです。


オクラの天敵アブラムシには、テントウムシ等の益虫に食べてもらう位しか有効な対策が思いつかないので、すでに毎年植えている作物も含めてバンカープランツも意識して強化していきたいと思います。






今年初めての植え付け|ゴボウ、ニンジン、ニラ

キク科のゴボウ、セリカの人参、ネギ類のニラ

キク科のゴボウ、セリ科の人参、ネギ類のニラ



今年の冬は例年に比べても寒かったですが、3月も後半に入ると4月並みの日和が続いて、外に出ると土の香りがしたり、テントウムシやハチが飛び出したりと、家を出てグーンとストレッチしたくなるというか、ワクワクしてきます(笑)。


3月の種まきの時期は桜の開花頃と言われていて、今年(2021)の横浜の開花日が3/17だったので、同じ神奈川県の秦野市在住の我が家も、種まきの時期が到来です。


今年初めての種まきに選んだ品種は、

  • ゴボウ(大浦太牛蒡)
  • ニンジン(子安三寸人参)
  • ニラ(たいりょう)

の三品種です。




ゴボウはキク科の作物で、相性が良い作物としてはアブラナ科全般、ニンジン、ほうれん草、ラッキョウ等、相性が悪い作物はオクラとナスとのことなので、我が家の場合だと毎年5月にオクラを植え付けるので、オクラを植える予定のない場所に植え付けていきます。


逆にニンジンとは相性が良く、お互い側に植えるとそれぞれの成長を助けてくれるそうなので、ゴボウとニンジンは近くに植えてみようと思います。


そうは言っても、毎年ニンジンにチャレンジしているのですが、今まで成功したことはありません・・・。


作物の種類の中に「好光性種子」と言う、タネに直接光が当たらないと発芽しないタイプの作物があります。


我が家にとってこの好光性種子は鬼門で、今まで好光性種子の春菊、サニーレタス、ニンジン、セロリに挑戦してみましたが、一度も成功したことがありません。


旦那からも、


「うちみたいに耕してない硬い土壌じゃ、ちゃんと育たないんじゃない?」


と、反対されましたが、私、ゴボウが好きなんです(笑)。




好光性種子のゴボウは、3mmくらいの浅いスジを土壌に刻んでパラパラとタネを撒き、タネに光が射すように薄く土を被せます。


ニンジンは春蒔き、夏蒔き、時期も変えて色々試してみましたが何をやっても成功したことがなく、正直トラウマレベルですが、ゴボウとネギ類と相性がいいそうなので、今度こそは成功させたいとネギ類のニラとゴボウの間に植えてみます。


最早ニンジンのためにゴボウとニラを選んだと言っても過言ではありません(笑)。


ゴボウよりも更に浅い2mm位のスジを切り、5mm間隔でタネをすじまきしたら薄く薄く土を被せます。


ニラは「陰性植物」という種類で、日当たりがほとんどないような場所でも育ってくれるので、我が家の西側の一番日当たりが悪く、普通の作物はなかなか育ってくれないエリアに植えていきます。


種まきから収穫まで1年くらいかかってしまうのが難点ですが、ニラは多年草なので、一度根付いてくれたら毎年タネを蒔かなくても、同じ場所で収穫し続けることが出来るのが素敵です。


我が家のエースの大根とマメ科の作物との相性が悪いので、本当に隅っこの方の、日当たりの悪い場所に植えました。


今年の3月は、お天気のいい日は暖かいし、しっかり雨も降ってくれるし、ここまでのところ天候は上々のようです。


最後にタネと土がしっかり密着するよう、それぞれのタネを蒔いたスジを上からしっかり踏みつければ終了です。


4月はトマト、ズッキーニ等々の夏野菜の植え付けが控えてます。


昨年の予想外の長梅雨等々、今年も天気がどうなるか分かりませんが、多少の気候の変化があっても柔軟に対応して、何より虫に強い土作りが自然栽培3年目の目標です。


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ABOUTこの記事をかいた人

風々工房(ぷぷこうぼう) 東京出身のププ(嫁)、山形出身の旦那夫婦でインスタ漫画を描いています。 借金のあったププ母の介護、非正規雇用など色々乗り越えて、2018年に秦野市に移住しました。 社会の歯車から離れて、はたして生きていけるのか実験中です(笑)。 もしよろしければ、これまでのストーリーのインスタ漫画もご覧ください。