今年は10月に入って涼しいを通り越して寒くなってきました。
例年まだまだ残暑が続いて、10月初めはもうちょっと暖かいイメージでしたが、今年は7月中は梅雨で1ヶ月間雨が降り続き、8月1日に梅雨が明けると、ほとんど雨が降らず1ヶ月間猛暑、9月に入ると台風が来て涼しくなり雨の日の回数が増えました。
振り返ってみると、1ヶ月ごとに季節と天候が変わりメリハリがありましたが、春の段階で今年の気候がこうなるとは完全に予想外でした。
家庭菜園を始めて3年目、肥料を入れない、耕さない自然栽培を初めて2年目、昨年から毎日の最低、平均、最高気温を記録して、なるべくカメムシ等の害虫の繁殖期と重ならないように植え付け時期を自分なりに工夫してみましたが、正直、我が家の今年の収穫は散々でした。
気温が十分に温まってから植えようと、5月終わりに植えたトマトとズッキーニは、今考えると植え付け時期が遅かったのか、十分な大きさに育つ前に長い長い梅雨が来て成長が止まってしまい、まだ小さいうちに8月の強烈な太陽を浴び続けたせいか、ズッキーニは雄花しか咲かず一個も収穫できないまま終わり、トマトも株自体は上へ上へと大きくなったものの、肝心の実付きが悪い上に初収穫が9月になってからで、収穫が少ない上に雨で実が割れてしまいました・・・。
色々考えて植え付け時期を遅らせてみましたが、裏目に出てしまったというか、今年の天気とマッチしなかったというか、全体的に夏野菜は不調でした。
あと1ヶ月くらい早く植えていれば、野菜の成長のピークを1ヶ月早めさせてちゃんと育てられたかもしれないとクヨクヨしています。
自家採種した場合はタネが大事
今年は自家採種した枝豆、オクラ、トウガラシを植えてみましたが、成功したのはオクラだけでした。
本当なら我が家で採れた2代目のタネなので、昨年よりも収穫が増えるはずだったのですが、どうやら採れたタネならなんでも植えていいわけじゃなさそうです。
トウガラシは2年前に我が家で採れたタネを冷蔵庫で保存していたのですが、一つも芽が出ませんでした。
調べてみると作物のタネにはそれぞれ寿命があり、タネが元気なうちに植えてあげないと育ってくれないそうです。
トウガラシのタネの寿命は2年〜3年なので、残念ながら寿命が来てしまっていたのかもしれません。
枝豆は昨年毎日カメムシと戦い、今年はカメムシの繁殖時期と重ならないように昨年よりも約1ヶ月遅く植えました。
ところが初代のタネよりも発芽率が悪い・・・。
そもそも枝豆等の豆類は、土地が肥えていなくても成長してくれる初心者でも育てやすい作物なのに、昨年よりも強いはずの2代目のタネなのに芽が出てくれない・・・。
思い当たる原因は、昨年、なるべく実付きのいい枝豆を選んで今年のタネ用に外に干していた時に、見たことのない細長い茶色い虫が干している枝豆の上に止まっていたことです。
後から調べてみると、あの細長い虫は「ホソヘリカメムシ」というカメムシの一種で、あの時はただ干している枝豆の上で休んでいたわけではなく、大事なタネ用の枝豆の養分をチューチューと吸っていたようです。
無知とは恐ろしいものですね・・・。
今思うと、採れたタネがチワチワして縮んでいて、てっきりうまく乾燥できたのかなと思っていましたが、カメムシに養分を吸われて縮んでいたようです。
せっかく発芽したタネも育ちが悪く、細々と成った実を触ってみると膨らんでいるように見えても、中が空っぽでクタッとしていました。
元気なタネからしか元気な作物は育たないので、採種用に干す時は虫の来ない家の中にして、保存期間に気をつけて、なるべく前年に採れたタネを植えるようにしたいと思います。
グリーンカーテンにならなかったオカワカメ
オカワカメは珍しい野菜なのか、私も秦野市に引っ越してきてから路地販売で初めて見ました。
湯がいてから生姜醤油で食べると緑の濃い美味しい野菜で、風味はツルムラサキに似ているものの、ツルムラサキよりも癖がなく食べやすい野菜です。
調べてみると暑さにも乾燥にも強く、ツルが伸びてグリーンカーテンにもなるそうなので、緑の野菜が毎日食べられたらいいなと思って植えてみました。
ムカゴという、種芋のようなものをパックいっぱい5月に植えてみると、土質を選ばない強い作物という前評判通り、どんどん芽を出しスルスルとツルが伸びてきました。
自分でつかまるところを探せないので、毎朝ネットにツルを絡めてあげて、「なんか健気でかわいいなー」と愛でていましたが、梅雨に入ると成長が止まりました。
何しろオカワカメは日光が好きらしいので、梅雨の間に枯れてしまわないか心配していましたが、多少日照不足で葉っぱが黄色くなったものの、成長が止まった状態で梅雨を越し、夏本番を迎えました。
いよいよこれから大きくなってグリーンカーテンにもなるし、毎日収穫できるのかなと楽しみにしていましたが、黄色くなった葉っぱは黄色いままだし、枯れることもなく、いっこうに大きくなりません。
梅雨前の状態から「何も足さない、何も引かない」まま夏が過ぎ、10月に入って花が咲いて、一度も収穫できないまま終わってしまいました・・・。
近所の農家の方にお伺いすると、オカワカメは冬になって枯れても根っこというか球根(ムカゴ?)が地中に残り、翌年暖かくなった5月くらいになるとまた生えてきて、初年度よりも2年目、2年目よりも3年目と、地中の根がしっかりしてきて大きくなるそうです。
そんな遠大な作物とは知りませんでした(笑)。
もう今年はやれることはないので、来年を楽しみにして待ちたいと思います。
我が家の唯一のエースだったオクラ
今年の夏、我が家で唯一成功したのが2代目のオクラです。
土が痩せていても育ち、乾燥にも強いオクラは自然栽培初心者にはもってこいの作物ですが、その強いオクラですら昨年20粒タネを植えて発芽したのが2株と、発芽率たった10%という結果でした。
それでも生き残った2株は大きく成長し、収穫もできたし立派なタネも採れました。
今年6月初めに我が家で採れた2代目のタネを植えてみたところ、驚異の発芽率100%!
去年は2株しか芽を出さなかったのですが、今年は遂に憧れのオクラの間引きをすることができました(笑)。
その後も順調に成長し、夏の間はもちろん、涼しくなった10月現在も夏の間ほどではありませんが収穫出来ています。
枝豆とトウガラシがダメすぎたというのもありますが、今の所我が家で唯一成功した2年目の固定種です。
本来こうでなければいけません(笑)。
それでもやっぱり害虫はつくもので、オクラの場合は「ワタノメイガ」という蛾の幼虫とアブラムシです。
ワタノメイガは生まれた幼虫がすぐにエサにありつけるように、葉っぱをクルンチョとした中に卵を産み付けます。
孵化するまであっという間で、毎日毎日駆除しても、翌朝にはあちこちの葉っぱがクルンチョとなっています。
アブラムシは涼しくなってきてから突如大発生してきて、ツボミが真っ黒になるくらいたかり、そのまま放っておくとオクラの実がならなくなってしまいます。
光の反射が嫌いらしく、キラキラ光る物を近くに置くといいとのことでアルミホイルを敷いたりと試してみましたが効果がなく、ホースの水をかけながら手で洗い落としたりしてみましたが、一旦きれいにはなるものの、すぐにアブラムシが寄ってきて真っ黒になってしまいます・・・。
枝豆にはカメムシ、ズッキーニやカボチャ等のウリ科にはウリハムシ、オクラにはワタノメイガとアブラムシ・・・、本当に害虫との戦いです。
来年は害虫対策を色々考えなきゃです。
そうは言っても、二人では食べきれないくらい収穫できたので、我が家の保存方法を紹介します。
オクラは一度に全部収穫できる作物ではなく、株はそのまま生やしておき、大きくなった実から収穫していきます。
我が家の場合だと8月の最盛期に、2日〜3日おきに5本〜6本くらい、そこから徐々に収穫量が落ちて、10月現在だと1週おきに4本〜5本くらいでしょうか。
収穫したオクラは、まずヘタと表面のトゲというか毛を塩でゴシゴシ塩もみして落とします。
表面が滑らかになったオクラにそのまま熱湯をかけて、色が鮮やかに変わったら水気を切って輪切りにして冷凍保存しておきます。
あとは食べたい時にお味噌汁の具にしたり、納豆に入れたりして食べると美味しいです。
同じく塩もみして下ごしらえしたオクラを塩麹や醤油麹に浸けても美味しいです。
我が家で採れたミョウガと一緒にお漬物にしたのですが、美味しいし、食卓に野菜がなくて寂しい時に重宝しています。
今年は残念ながら枝豆とトウガラシの種取りは出来ませんでしたが、オクラと細々ながらトマトの種取りをしたので、来年またどうなるのか楽しみです。
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