「凸凹夫婦」とタイトルを決めたものの、時系列の関係で1巻には登場しなかった旦那がようやく登場します。
二人の出会いの「馴れ初め」と、ひょんなことからププが旦那の家に住み着いた「普通に話せるって大事」収録です。
これまでもインスタ漫画や当ブログでポツポツと当時のことを描いてきましたが、どうしても時系列的にバラバラで、どこに何が描いてあるか分からない状況だったので、意気込みとしては今までの集大成という感じです。
単行本化するにあたり、私たちなりに相当踏み込んだ今まで描けなかった内容も盛り込んでいます。
この「踏み込む」にあたり、なるべくボカして、理想的には全く架空の飲食店を創造して描ければよかったのですが、他の飲食店のことは分かりませんし、内容的にも自分達で経験したことしか描けなかったので、分かる人にはすぐに分かってしまうかもしれません・・・。
飲食店関係者、あるいは他フランチャイズオーナーの方等、不快に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまでも私たちが働いていた個性的なフランチャイズのお話ということをご理解いただければ幸いです。
制作面では、今回2巻を制作するにあたり、デジタル出版の可能性を感じました。
出版方法には印刷出版とデジタル出版があり、それぞれに長所も短所もあると思います。
印刷出版の醍醐味は、何と言っても製本されて「モノ」として成果物が残ることではないでしょうか。
楽しみにしていた新刊を購入して封を開け、ワクワクして最初のページをめくった時のインクの香り・・・、どんなに時代が進んでもデジタルでは敵わない部分だと思います。
デジタル出版の場合は残念ながら「モノ」としての喜びは薄いかもしれませんが、作り手の立場になってみると色々といいところがあるものです。
例えば写真を入れる入れないにしても、印刷出版の場合は簡単にはいきません。
印刷という技術は難しいもので、絵を描く、写真を撮るという技術以外に、自分の創作物を自分の思った通りに印刷する、あるいは印刷してもらうには高い技術が必要です。
そもそも私たちの漫画はカラーなので、印刷しようとしたら白黒よりもコストがかかるし、絵の部分はまだしも、写真まできれいに印刷しようと思ったら撮影の段階から照明等に気を使わないと、自分の思った結果を出すのは難しいものです。
デジタル出版では、ブログのように気軽にカラー写真を挿入できるところに大きな可能性を感じました。
写真を入れたことで、逆にゴチャゴチャして分かりにくくなったという素直な御意見もあるかもしれませんが、当初のインスタ、ブログ、単行本をシームレスに展開したいという目標には近づけたような気がしています。
もしお手に取って頂けたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
風々工房
コメントを残す